【第1夜】カルテット・サロンコンサート(尾崎 未空[Pf.]鈴木 舞[Vn.]尾池 亜美[Vn.,Va.]伊東 裕[Vc.])
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イベント情報
演奏家 |
ピアノ ヴァイオリン チェロ ヴィオラ 鈴木 舞 尾崎 未空 伊東 裕 尾池 亜美 |
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開催時刻 | 2020年 12月 19日 (土) 開場 17:30 開始 18:00 |
お問合せ先 | 美竹清花さろん/株式会社ILA |
03-6452-6711 | |
070-2168-8484 | |
info@mitakesayaka.com |
当日プログラム
コルンゴルト:2つのヴァイオリン、チェロ、
フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.15
※プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。
チケット情報
当日、現地払いでお願いいたします。
7,000円(一般・全席自由席)
6,500円(会員・指定席あり)
4,000円(学生・全席自由席)
※会員のご紹介はこちら
→http://mitakesayaka.com/regular-member
超豪華メンバーによるフォーレのカルテットがついに登場!
昨年末に集結した、ヴァイオリニスト鈴木舞さんを中心に集まったそうそうたるメンバ ーでのクインテットの衝撃的な感動はまだ過ぎ去ってはいません。
演奏されたのはブラームスのピアノ五重奏曲であったが、室内楽での“第九”を思わせるような、室内楽でここまで壮大、 華麗な、しかも気迫に富んだ演奏があるのか、 といった感動をわたしたちに残してくださった。
ご来場いただいた皆様方も、体感したこともないような迫力に驚きにも似た凄さを覚えたようで ある。
その反響はとても大きく、来年もぜひ聴きたい、年末の恒例のコンサートにしてほしいとの声を多数いただいた。 それはわたしたちの願いでもあった。
そこで、今年はヴァイオリン鈴木舞、ヴィオラ尾池亜美、チェロ伊東裕、 ピアノ尾崎未空という超豪華なメンバーのカルテットという編成で 戻ってくることになった。
サロンで聴く曲で、ブラームスのピアノ五重奏曲以上の大曲が正直あるのかとも思った のだが、今年はフォーレのピアノ四重奏第1番であるという。 これを聴いたとき、 また趣の異なる素晴らしい体験ができると予感し、 胸が高まるのを覚えた。
フォーレの音楽はどこかキャッチー、しかし抽象的、何か物足りない要素があると感じていたのだが、 そうした印象を一変させたのが、 あまりにも有名な曲ではあるがレクイエム Op.48 ニ短調であった。
このレクイエムを聴いたとき、「そうか、フォーレという作曲家は徹底的に「聴き合いながら演奏すること」 に重点を置いた響き、 ハーモニーを特に重視した希有の作曲家だった」と気づいた。
数あるレクイエムのいずれにもない曲想であり、これほど聴き合いながら演奏しなければならないハーモニーの美し さを狙ったレクイエムは他にない。しかもレクイエムというのは「 死者のための鎮魂曲」なのだが、フォーレのレクイエムでは、 生きている人間すべての鎮魂と平安を祈る生死を超えた鎮魂曲であ ったのだ…この独自なアプローチにも驚いた。
また楽曲のコンテンツとしても、レクイエムといえば、深い悲しみ、痛み、痛恨と悔悟、神への祈り、キリストの招き、 赦し、天国での安らぎ… そういった要素が一通り散りばめられているのだが、 最初から最後まで、 これほどまでにハーモニーが重視されているのはなぜだろうか、 決して死者のみのためのものではなく、 生死を超えてすべての人びとにこの美しい「調和と安らぎ」 を届けようとしたという事情に合わせて謎である。
このピアノ四重奏1番はフォーレの初期の作品で、サロン風のおしゃれな箇所が多く散りばめられているが、やはり“ 聴き合う”ことが重視された音楽だと感じる。
そもそもサロンで演奏されることが想定されていたであろう時代においては、“聴き合う”ことは現代以上に必須なこと、 室内楽演奏の生命といってよいものだったのだろう。
今回の演奏会は、大ホールでの演奏会が日常的になった昨今、大ホールに足繁く通っている人にこそ、 ぜひとも体感して欲しいと思うコンサートである。
息づかいまでがたゆとう繊細なニュアンス、体感できる圧倒的な迫力、倍音の美しさが空間全体に漂う様、 サロンならではの、 サロンでしか味わうことのできないこれらの音楽の魅力をハートか ら味わっていただきたいと願う次第である。 (美竹清花さろん)
<プロフィール>
鈴木 舞(SUZUKI Mai)Violin
東京芸術大学を経て、ローザンヌとザルツブルク、
2013年ヴァーツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(
2017年9月にキングレコードよりデビューCD「Mai favorite」をリリース。
Web site: maiviolin.com
尾池 亜美(OIKE Ami)Violin&Viola
東京藝術大学音楽学部附属高校、同大学を経て渡欧。
日本音楽コンクール、
これまでにスイス、セルビア、韓国、中国、
気鋭演奏家実験集団Ensemble FOVE, 弦楽四重奏団アミティ・カルテットメンバー。
www.amiito.com
伊東 裕(ITO Yu) Cello
奈良県出身。第77回日本音楽コンクールチェロ部門第1位受賞。
長岡京室内アンサンブル、関西フィル、
尾崎 未空(OZAKI Misora)Piano
2016年第40回ピティナピアノコンペティション特級グランプ
2010年いしかわミュージックアカデミーIMA音楽賞。