村上智則ピアノリサイタル

イベント情報
演奏家 |
ピアノ |
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開催時刻 | 2022年 01月 29日 (土) 開場 14:30 開始 15:00 |
お問合せ先 | 美竹清花さろん/株式会社ILA |
03-6452-6711 | |
070-2168-8484 | |
info@mitakesayaka.com |
当日プログラム
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第4番 嬰ハ短調 BWV849
ブラームス:8つのピアノ小品 Op.76
グラナドス:組曲「ゴイェスカス」より第2部 5.愛と死
ベッリーニ=リスト:「ノルマ」の回想 S.394
※プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。
チケット情報
当日、現地払いでお願いいたします。
3,500円(会員・指定席あり)
4,000円(一般・全席自由席)
2,000円(学生・全席自由席)
※会員のご紹介はこちら
→http://mitakesayaka.com/regular-member
絶品!村上智則の『ノルマ』の回想──
知性と感情を超えた、ドラマティックな音楽作りに驚き。村上智則というピアニストの名前を覚えて欲しい。 22歳、東京藝術大学に通う彼の存在は、
たくさんの若手演奏家に接し、 多くのすぐれた才を発見してきたある尊敬している卓越した聴き手 の方から、こっそりと教えられたのがきっかけである。 彼の演奏に初めて触れたのは「『ノルマ』の回想」であった。
思わず目を見張るようなすばらしい演奏であった。
まるで、ピアノを弾いている同じ舞台上に、オペラの場面が鮮明に映し出されるかのような、 オーケストラティックな演奏であった。 いわゆるピアニストが弾くオペラものの場合、 オペラのシーンをそこに現出させるというよりも、やはり、 オペラをピアノでこんな風に面白く演奏することができるといった スタイルのものが多い。しかし、村上智則の演奏は違った。 まさにその場に、 ピアノによってオペラを現出させてしまったのである。
明晰なアーティキュレーションとダイナミズムといった要素はもちろんのこと、作品を深く理解していなければ、 ここまでの表現はできないはずと感じた。 このドラマティックな音楽作りは、 彼の演奏の特長の一つとして特筆すべき点である。
演奏家というのは、時に独断的な存在だと思うことがよくある。自分が研究している分野、奏法、メソッドに信念を抱き、 そうでない演奏を目の当たりにすると「NO」 と評価してしまうことがあるのだ。
音楽に内在している普遍性からいえば、名曲の地位を確立しているような曲では、そのような“ 恣意的な評価”では計り知れない崇高さを秘めているはずだ。 彼の演奏はオペラティックな長所をふんだんに備えているがゆえに 、個性的な演奏に流れてしまうか思いきや、 キャパシティの広さと、 客観性を大切にしているように感じられる。
彼の演奏がなぜドラマティックに感じるのか、それは逆説的な言い方になるが、 感情をぶつける演奏ではないからこそなのではないだろうか。
スティーブ・ジョブズ氏の言葉に、「点と点をつなげる」というのがあるが、きっかけとなる動機があり、 点と点が線で繋がり、感動的な大団円を迎えるまで… どこか観察的、客観的に展開していく…。 相当に頭脳明晰に違いないのだが、冷たさは感じない、 それは彼の人柄なのだろう。
彼の手にかかると、客観的なポジションを保ちながら、作品が自律的に豊かに構築していくのである。 この独自なドラマトゥルギーは際立った彼の演奏の魅力といえるだ ろう。 今回取り上げるプログラムは、
前半はバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻第4番 嬰ハ短調 BWV849。次にフモレスケ 変ロ長調 Op.20と絶妙な組み合わせである。
続く後半では、グラナドス 組曲「ゴイェスカス」より第2部 5.愛と死と、ベッリーニ=リスト「ノルマ」の回想 S.394と、彼の真骨頂が堪能できるだろう。オペラファンにもたまらない魅力的な選曲である。 (美竹清花さろん)
<プロフィール>
村上 智則(MURAKAMI Tomonori)Piano
1999年生まれ。愛媛県出身。愛媛県立松山東高等学校を経て、
2013年、来日公演中の世界的ピアニスト、ブルーノ=
2014年、AADGT主催、“Passion of Music 2014”にて、金メダル、特別賞受賞。
2014年、第68回全日本学生音楽コンクール中学校の部にて、
2017年、第8回福田靖子賞選考会第3位奨励賞受賞。
2019年、第3回Shigeru Kawai国際ピアノコンクールセミファイナリスト。
2020年、学内にてアリアドネ・ムジカ賞を受賞し、
2016年、2020年、2021年、ピティナ・
これまでに、ピアノを秋葉暁子、長谷正一、東誠三、