タレイア・クァルテット サロンコンサート

イベント情報
演奏家 |
カルテット ヴァイオリン ヴィオラ チェロ タレイア クァルテット |
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開催時刻 | 2022年 01月 22日 (土) 開場 14:30 開始 15:00 |
お問合せ先 | 美竹清花さろん/株式会社ILA |
03-6452-6711 | |
070-2168-8484 | |
info@mitakesayaka.com |
当日プログラム
ハイドン:弦楽四重奏曲 第82番 作品77-2 Hob.III-82 ヘ長調《雲がゆくまで待とう》
ヒンデミット:弦楽四重奏曲 第7番 変ホ長調
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第10番 作品74 変ホ長調《ハープ》
※プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。
チケット情報
当日、現地払いでお願いいたします。
5,000円(一般・全席自由席)
4,500円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)
※会員のご紹介はこちら
→http://mitakesayaka.com/regular-member
4人の理性的な対話としての弦楽四重奏、
女神たちの“個性”が輝く至上のアンサンブル現今の日本の状況で、
室内楽の演奏会で商業的な成功を求めるのは難しいだろう。
世界的な傾向のようだが、日本でも室内楽の演奏会は漸減のようである。
しかしどうだろうか、クラシック音楽の原点は“アンサンブルにあり”ともいえるのではないだろうか。
オーケストラはもちろんのこと、伴奏を伴う歌曲であっても、2台ピアノであってもアンサンブルが基本である。
そうしたアンサンブルの中でも、“弦楽四重奏”といえば、アンサンブルの定番で基本、あるいはアンサンブルの完成形、 究極といってもよい存在様式だろう。
その証拠に、カペー弦楽四重奏団、アルバンベルク弦楽四重奏団、スメタナ弦楽四重奏団、ブダペスト弦楽四重奏団、 ゲヴァントハウス弦楽四重奏団、東京クァルテット、 エマーソン弦楽四重奏団等々… 弦楽四重奏の名手たちが創ってきた歴史は、SP、 LPのレコードの時代から多くのクラシックファンを魅了してきた 。
弦楽四重奏の原点といえば“弦楽四重奏の父”として知られるハイドンだが、68曲もの作品を遺し、 弦楽四重奏という形式を確立したことで有名だ。
「運命」や「第九」など、交響曲のイメージが強いベートーヴェンも、 最期の作品は弦楽四重奏曲だったという。ベートーヴェンは「 第九」を作曲したあと、後期弦楽四重奏曲である「第12番」 から「第16番」が書かれたそうだ。 ベートーヴェンの魂の行き着く先は、 交響曲でもピアノソナタでもなく、 弦楽四重奏だったのかもしれない。
ゲーテが弦楽四重奏を「4人の理性的な人間の対話(4人の思慮深い人間の交わす対話)」と言ったように、 弦楽四重奏には何か、人の感情を超えた哲学的な魅力があり、 ベートーヴェン同様、 最期の作品として弦楽四重奏に辿り着く作曲家も多い。 そろそろ弦楽四重奏を聴きたくなってきたのではないだろうか?
今回演奏される弦楽四重奏団は、美竹サロンでもお馴染みとなってきたタレイア・クァルテット!
さらなる躍進を遂げ、各所で活躍の幅を広げている。ザルツブルク=モーツァルト国際コンクール第3位。宗次ホール第4回 弦楽四重奏コンクール(2018年)では、あのカルテット・ アマービレ(ミュンヘン国際コンクール弦楽四重奏部門第4位) に並んで第1位を受賞した。
それぞれの“個”が輝くタレイア・クァルテットのメンバーだが、相互に理解し、尊重しながら音楽作りを進める様子には、 なんとも言えない“フィット感”というか、安心感が感じられる。
華やかなバンドマスター、鋭い審美眼を持つ山田香子(第1ヴァイオリン)
縁の下の力持ち!調和と包容力の二村裕美(第2ヴァイオリン)
影の支配者?芯の強さと柔軟性を持つ渡部咲耶(ヴィオラ)
マイワールド炸裂!才気溢れる石崎美雨(チェロ)
タレイア(ギリシャ神話に登場する女神で「豊かさ」と「開花」の象徴とされる)という名のごとく、 4人の個性的で美しき奏者たちは、 女性ならではの強さと柔軟性を兼ね備え、成長を続け、 輝きを増している。
今回は前述のとおり、弦楽四重奏を確立したハイドンの第82番 作品77-2 Hob.III-82 ヘ長調《雲がゆくまで待とう》と、その編成に最期に辿り着き、心血を注いだベートーヴェンの第10番 作品74 変ホ長調《ハープ》を中心にプログラムが組まれている。 弦楽四重奏を牽引してきた作曲家であるハイドンとベートーヴェン 、この機会は見逃せないだろう。 (美竹清花さろん)
タレイア・クァルテット
山田 香子(YAMADA Kako)1st Violin
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校および東京藝術大学を経て
二村 裕美(FUTAMURA Hiromi)2nd Violin
福岡県北九州市出身。
現在、東京藝術大学指揮科教育研究助手をつとめながら、
渡部 咲耶(WATABE Sakuya)Viloa
5歳よりヴァイオリンを始める。大学入学時にヴィオラに転向。
石崎 美雨(ISHIZAKI Miu)Cello
8才よりチェロを始める。