小林壱成ヴァイオリンリサイタル

イベント情報
演奏家 |
ピアノ ヴァイオリン |
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開催時刻 | 2023年 02月 26日 (日) 開場 14:30 開始 15:00 |
お問合せ先 | 渋谷美竹サロン/株式会社ILA |
03-6452-6711 | |
070-2168-8484 | |
info@mitakesayaka.com |
当日プログラム
ハイドン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Hob.XV:32
Haydn: Violin Sonata Hob.XV:32 G-dur
ショスタコーヴィチ:4つのプレリュード Op.34より
Shostakovich: Vier Präludien op.34
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.1-15(Roger版)
Händel: Violin Sonata in E-dur (Roger), Op.1-15
タルティーニ:悪魔のトリル
Tartini: Devil's trill Sonata g-moll
*プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。
チケット情報
当日、現地払いでお願いいたします。
5,000円(一般・全席自由席)
4,500円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)
※会員のご紹介はこちら
→http://mitakesayaka.com/regular-member
東京交響楽団コンサートマスター小林壱成が初登場!
調性の十字架によって描かれる美しきプログラム
(トーク、Q&A付き)彼と知り合ったのは約2年前。
食事会の場で少しばかり話しをしたのみだったが、 溢れんばかりの音楽愛、 本もののオーケストラ愛に満ちた昨今では得がたい爽やかな好人物 であった。
バランス感覚に優れ、正直で柔軟、かつ責任感のあるパーソナリティに、 頼もしくも愛されるリーダーの気質のようなものを感じた。 そうして「 いつか彼と一緒に仕事できたとしたらきっと良い企画が生まれるに 違いない」と考えるようになっていた。その後、 自然に道が開かれるように、26歳という若さで、 日本を代表するプロオケの一つである東京交響楽団のコンサートマ スターに就任したという朗報を得ていた。 コンサートマスターはオーケストラの“顔”である。 彼のような人材が顔となる東京交響楽団は音楽監督ジョナサン・ ノットと共に今後大いに人気を博していくことだろう。
このたびの公演が決まり、企画について彼に相談した。すると、想像を超えた小林壱成という音楽家としての精神性の高さを体験し た。聴き手に音楽の素晴らしさを伝えたいという、 純粋な思いや情熱から生まれるプログラムと内容へのこだわりには 、こちらも背筋が伸びた。
やはりクラシック音楽には燃え上がる清らかな情熱がなければならない…。
音楽家もプロになればなるほど演奏の機会に慣れ、公演ごとの緊張感や意識が希薄になってしまうこともあるという。 そうして、"巧い演奏"を最上のものとしてしまうのだろう。
当サロンでは、基本的に音楽家が本気で演奏したいプログラムがベストの" 音楽家ファースト"であるべきと考えてきたが、 プロの音楽家として、 聴き手や主宰者に寄り添う姿勢は彼の真摯な人柄なのだろう。
今回のプログラムは、私たちも常々重要だと考えていた"調性"にフォーカスすることで展開されることとなった。
さらにトーク&QA付きで、聴き手とのコミュニケーションによって生まれる共感や理解を大切 にしたい考えだ。
ピアニストは東京藝大管打楽科演奏研究員の小澤佳永氏。かのポール・メイエ氏、ヴェンツェル・ フックス氏など管楽器奏者からも信頼が厚く、 小林氏との共演経験も長い。
小林氏より公演に寄せてメッセージをいただいたので、紹介したい。公演前に一読することで、 より一層深い部分で愉しめそうだ。
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サロンの文化は遡れば16世紀から。時のメンデルスゾーンがJ.S.バッハを再発見し、広めていった事と同じように、 今現在を生きる私が、 19世紀フランスで最高潮を迎えたサロン文化では当時できなかっ た(ショスタコーヴィチのように、 作曲家と作品がまだ生まれていなかった) プログラムをお届けします。
裏のテーマとして、調性が十字架で繋がります。
バッハの十字架のフィグーラやドビュッシーのヴァイオリンソナタの第1楽章の調性移動でもあるように、 昔から十字架は宗教だけでなく音楽観の中にも組み込まれる事が多 くありました。 生の音楽はその場で聴く者全てをタイムトラベラーにし、 作曲家の生まれた300年前、100年前を体験できます。 現在と過去が絡み合うサロンという密接な空間だからこそ、 裏のテーマを当時から普遍性を持つ十字架にしました。
十字架の線の順番は、「父(上)と子(下)と聖霊(左)の御名において(右)」(向きは右耳左耳、右脳左脳の原理) に準じています。
調性の十字架としては以下のようになっています。(小林 壱成)
G-dur - b-moll - E-dur - g-moll
ハイドン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Hob.XV:32
Haydn: Violin Sonata Hob.XV:32 G-dur
ショスタコーヴィチ:4つのプレリュード Op.34より
Shostakovich: Vier Präludien op.34(b-mollとDes-dur込)
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op.1-12(Roger版)
Händel: Violin Sonata in E-dur (Roger), Op.1-12
タルティーニ:悪魔のトリル
Tartini: Devil's trill Sonata g-moll
<プロフィール>
小林 壱成(KOBAYASHI Issey)Violin
東京藝術大学卒業、同大学院を経てドイツ・
⻘山音楽賞新人賞、日本音楽コンクール、松方音楽賞他、
M.ヴェンゲーロフとバッハの二重協奏曲のソリストとして共演。
2017年より銀座王子ホール・レジデント「ステラ・トリオ」
各楽団のゲストコンサートマスターとして活躍し、
小澤 佳永(OZAWA Kae)Piano
小学生から高校生まで、父親の仕事でアメリカ合衆国、
ヴィオッティ・ヴァルセジア国際ピアノコンクール第三位受賞。
サントリーホール室内楽アカデミー第1-3期生。