小川響子&秋元孝介デュオリサイタル

イベント情報
演奏家 |
ピアノ ヴァイオリン 秋元 孝介 小川 響子 |
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開催時刻 | 2023年 05月 24日 (水) 開場 18:30 開始 19:00 |
お問合せ先 | 渋谷美竹サロン/株式会社ILA |
03-6452-6711 | |
070-2168-8484 | |
info@mitakesayaka.com |
当日プログラム
ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 Op.12-2
マルティヌー:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 H. 208
シューマン:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 ニ短調 Op.121
チケット情報
当日、現地払いでお願いいたします。
5,000円(一般・全席自由席)
4,500円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)
※会員のご紹介はこちら
→http://mitakesayaka.com/regular-member
★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。
葵トリオメンバーの秋元孝介と小川響子がデュオで登場――
晩年のシューマンの内面に漂う“緊密性”をどのように表現するのか! 葵トリオという類いまれなピアノトリオが日本から誕生し、
われわれ日本人の耳目に親しく接することができるようになってい ること、
考えてみればこのような幸運はかつてなかったことであり、この幸運に感謝すべきなのだろう。 ピアノトリオであるので三位一体は当然のことかも知れないが、
改めてこの三位一体の魅力を見つめてみると、
秋元孝介(ピアノ)、小川響子(ヴァイオリン)、伊東裕(チェロ)の三人で構成されているが、
三人とも、ソリストとしても超一級の異彩を放っている。秋元氏の独自な音の響き、深い構成力、
そして揺るぎない独特のテンポ感には絶対的な安心感がある。
彼のピアノを聴いていると、ピアニストというよりマエストロと呼びたくなるほどの多彩さ、 才気を感じる。
そして、独自な、美しくも静かな先導役を果たすことが多い小川響子氏の魅力的なヴ ァイオリンはため息が出るほど美しい。
花の香りが蜜蜂を引きつけるように、小川氏の美しいヴァイオリンが独自な存在感を放ち、 音楽の行く手を予感させ、先導していく。
慈しみ深く、自由に、時に霊感さえ感じるような深みのある歌い方に、 どんな作品でも例外なく、 その深みに惹き込まれていくから不思議だ。
そして気がつけば、伊東裕氏の自由自在なチェロが、まろやかに、あるときは大きく膨らみ、 あるときは小さく緊張感をもって引き締め、 全体をやさしく包んでいる。 彼らのサウンドは、弦の音がピアノの音に、
ピアノの音が弦の音に聴こえ、調和して溶け合い、 一体となって作品の魅力を醸し出してくれる。
これこそが葵トリオのサウンドでしか経験できない、縦の棒と横の棒とその交わった中心という三位一体、 十字架の調和と表現したらどうだろう。
ともかく、ピアノトリオというジャンルのクラシック音楽の魅力をわれわれの 前に大きく開け放ち、 示してくれたのが現代の日本に現れた葵トリオだ。 そんな彼らが今回はデュオ(秋元孝介氏と小川響子氏の“
AOデュオ”として登場) で取り組む目玉となる作品がシューマンのヴァイオリンとピアノの ためのソナタ第2番ニ短調 Op.121である。
この作品は、晩年のシューマンの内面にあったさまざまな情念が絡み合い、 主張し合い、緊張感のある、 まさに緊密な世界観を表現している大作だ。
シューマンはこれをなんとたった8日間で書き上げたというのだから、シューマンの類稀なる天才っぷりもわかる。
他に、ベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ長調 Op.12-2や、マルティヌーのヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 H. 208など、思慮深さとこだわりを見せる選曲に、" 葵トリオのレパートリー"を彷彿とさせる内容となっている。 こうした室内楽の異色な大作を濃密な空間であるサロンで体験でき
ることは実に興味深いことではないだろうか。 (渋谷美竹サロン)
<プロフィール>
小川 響子(OGAWA Kyoko)Violin
東京藝術大学、同大学院修士課程修了。
秋元 孝介(AKIMOTO Kosuke)Piano
東京藝術大学を経て、同大学院音楽研究科修士課程修了。
*やむを得ない事情により日時・内容等の変更、中止等がある場合がございます