入江一雄 ベートーヴェン 3大ソナタ
誠に申し訳ございませんが、本公演は完売となりました。 なお、これ以降はキャンセル待ちのお受付のみさせていただきます。

イベント情報
演奏家 |
ピアノ 入江 一雄 |
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開催時刻 | 2021年 07月 17日 (土) 開場 17:30 開始 18:00 |
お問合せ先 | 美竹清花さろん/株式会社ILA |
03-6452-6711 | |
070-2168-8484 | |
info@mitakesayaka.com |
当日プログラム
L.v.ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」
チケット情報
【完売御礼】
キャンセル待ちのみ受け付けしております。
お電話もしくはメールにてお申し込みくださいませ。
☎︎03-6452-6711
✉️info@mitakesayaka.com
当日、現地払いでお願いいたします。
5,000円(一般・全席自由席)
4,500円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)
※会員のご紹介はこちら
→http://mitakesayaka.com/regular-member
偉大かつ神秘的──
こんなベートーヴェンが聴きたかった!ベートーヴェンの偉大な作品群のなかでも"ピアノソナタ"は独自な位置を占めていると思われる。
それはおそらく、ベートーヴェンにもあったであろう日々の喧噪からの避難所であり、
日常の精神生活の内奥の吐露であり、拠り所のようなものであったのではないか、
そんなピアノソナタを語るうえで、あまりにも特別な地位を得ているのが、この"三大ソナタ"である。この聴き慣れた、しかも名演の多いプログラムを、
若手の演奏家が挑むのには、
いったいどれだけのプレッシャーがかかるるのだろうか…。
今年、その大役を担うことになったのは、入江一雄氏である。入江一雄氏は、昨年、
美竹サロンでベートーヴェンの巨作ハンマークラヴィーアを披露し た。
その演奏では、ベートーヴェンが到達しえたピアノ演奏の魅力を、ベートーヴェンそのものを、見事に、神々しいまでに顕現させた。
膨大で深浅さまざまな情報を有する難曲だが、硬質で強靭な打鍵、柔軟で自在なタッチ、高度な洞察力、 すみずみにまで行き渡った解釈の的確さ等々は、聴き手を圧倒し、 導き、この巨大な作品の全貌を露わにすることに成功していた。
長大なフーガの先に現れたベートーヴェンのイルミネーションは、わたしたち聴き手に、 その深い精神性を初めて示現することになり、 わたしたちは深い感動に案内されたのである。 その演奏に触れてからしばらくの間、
入江一雄のピアノが持つパワーの秘密を考えずにはいられなかった 。
入江一雄のインディビュディアリティ(独立性・個性)とはどんなものなのだろう。
入江一雄がベートーヴェンを追究すれば追究するほど、そこに入江一雄は消え、ベートーヴェンになってしまう。
入江一雄がブラームスを追究すれば追究するほど、入江一雄は消え去り、ブラームスになってしまうのだ。
圧巻だったのは入江一雄のプロコフィエフだが、入江一雄がプロコフィエフを追究すれば追究するほど、 プロコフィエフの面白さ、個性が際立ってしまうのである。
入江一雄のバッハも同様である。このような入江一雄のピアニストとしての特性は、
それ自体が彼の非凡の特性とも言える。入江一雄という演奏家は、 聴衆を意識するのではなく、作曲家に、誠心誠意、 アグリーメントと敬意を捧げながら演奏するピアニストなのである 。
飾り立てることもなく、衒気のかけらもないが、作品の核を的確に見据え、 そこに潜む本来の美しさを引き出すことができる稀有なピアニスト である。
ソリストとしてはもちろんのこと、室内楽奏者としても引っ張りだこの彼だが、その“ オールマイティーさ”の秘密は、 彼のそうした献身の姿勢にあるのではないだろうか。 美竹サロン恒例のベートーヴェン三大ピアノソナタであるが、
偉大かつ神秘的なベートーヴェンのイルミネーションを、 入江一雄氏はどのように輝かせてくれるのだろうか。 (美竹清花さろん)
<プロフィール>
入江 一雄(IRIE Kazuo)Piano
東京藝術大学・同大学院を首席で卒業・修了後、
第77回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、第1回CWPM(
これまでに植田克己、エリソ・