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坪井夏美&大崎由貴 ベートーヴェン&シューベルト ヴァイオリンとピアノのためのデュオ作品全曲演奏会《第3回》

2024年10月11日 [金]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

ヴァイオリン坪井 夏美
 

坪井 夏美(Natsumi TSUBOI)Violin
第12回東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞受賞。マイケル・ヒル国際コンクール、フリッツ・クライスラー国際コンクール、第81回日本音楽コンクール等にて入賞。
ソリストとして読響、都響、新日本フィル、東響、九響、東京フィルなど多数のオーケストラと共演。
東京芸術大学附属高校、同大学、同大学院修士課程を修了。在学時に安宅賞、アカンサス賞、大学院アカンサス賞を受賞し、大学卒業時に皇居内御前演奏会に出演。 明治安田QOL文化財団奨学生としてウィーン私立音楽芸術大学修士課程を修了。
Chanel Pygmalion Days 2018 アーティスト。NHK東京FM 「リサイタル・ノヴァ」、NHK Eテレ「らららクラシック」、宮崎国際音楽祭等に出演。
2021年2023年までベルリンフィルハーモニー管弦楽団・カラヤンアカデミーに在籍し、同管弦楽団の公演に100公演以上出演。元東京フィルハーモニー交響楽団第1ヴァイオリンフォアシュピーラー。

大崎 由貴(Yuki OSAKI)Piano
広島市出身。
第18回東京音楽コンクールピアノ部門第2位(最高位)。
ソリストとして、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団と共演。
ピアニストのイーヴォ・ポゴレリチ氏が審査員長を務める第4回マンハッタン国際音楽コンクールにて、特別金賞を受賞。
第5回アルコバッサ国際室内楽コンクール(ポルトガル)最高位、併せてポルトガル作品賞受賞。アルコバッサ国際音楽祭に招待され、ピアノデュオでリサイタルを行う。
第22回ピエトロ・アルジェント国際音楽コンクール(イタリア)第2位。
広島大学附属高等学校卒業。東京藝術大学音楽学部をアカンサス音楽賞、藝大クラヴィーア賞、同声会賞を受賞し卒業。
令和2年度文化庁新進芸術家海外研修員として、ザルツブルク・モーツァルテウム大学修士課程を満場一致の最高点で首席卒業後、同大学ポストグラデュエート課程修了。
2016年度宗次徳二海外留学支援基金、ヒロシマ平和創造基金、2019年度野村財団各奨学生。
これまでに芹澤佳司、角野裕、ジャック・ルヴィエの各氏に師事。
昨年度より帰国し、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校にて非常勤講師を務める。

プログラム

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op12-1
シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D.574
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 Op.78 『雨の歌』

*プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。

インタビュー記事はこちらから

チケット情報

当日、現地払いでお願いいたします。

4,500円(会員・指定席あり)
5,000円(一般・全席自由席)
2,500円(学生・全席自由席)

※会員のご紹介はこちら

★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。

お問い合わせ先

主催渋谷美竹サロン/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com

ベートーヴェンからシューベルト、ブラームスへ──
美しきロマン派ヴァイオリン・ソナタの系譜を辿る!


ベートーヴェン、シューベルトというと、やはりオーケストラが聴きたくなるクラシックファンも多いだろう
しかし、サロンで聴く室内楽は、オーケストラにはない至福のひとときを過ごせる特別な空間だ。
オーケストラ作品ではなかなか見えにくいシューベルトやベートーヴェンの本音の生の声が露わになっていることに、ふと気が付く。

そう感じられた機会として挙げられたのが、坪井夏美&大崎由貴デュオが取り組む「ベートーヴェン&シューベルト ヴァイオリンとピアノのためのデュオ作品全曲演奏会」の《第1回目》での演奏だった。
事前インタビューでは、「ベートーヴェンの作品には矛盾があり、人間らしさや温かさを感じられる。旅人のように進むシューベルトの音楽には彼の本質が現れているようだ」と、独自の解釈を展開した。
説得力のある演奏に、何か巨匠たちの真髄に触れられたような気がした。
演奏家が「全曲に取り組む」というのは、よほどの覚悟というか、思い入れを感じずにはいられない。
《第1回目》では、彼女たちの紡ぎ出す音楽からそんな熱量が聴き手に伝わり、このシリーズへの期待がますます膨らんだことだろう。
さらに続く《第2回目》では、「スプリングソナタ」をはじめ、シューベルトの豊かな表現力とダイナミックな展開が聴き所のシューベルトの「華麗なロンド」など、濃淡のある内容に充実した音楽の時間を愉しんだ。

坪井夏美氏は2023年3月までベルリンフィルハーモニー管弦楽団・カラヤンアカデミーに在籍し、同管弦楽団の公演に100公演以上出演し、現在、東京フィルハーモニー交響楽団第1vnフォアシュピーラーとして、将来を期待されているヴァイオリニストだ。
室内楽からオペラまで幅広いジャンルのクラシック音楽を愛する彼女の演奏は、視野の広さ、知的さ、抜群のバランス感覚を備えている。
音色は輪郭のはっきりとしたもので曖昧なところがなく、粋なセンスも感じられる。

大崎由貴氏は、第18回東京音楽コンクールピアノ部門第2位(最高位)、イーヴォ・ポゴレリチ氏が審査員長を務める第4回マンハッタン国際音楽コクールにて、特別金賞を受賞し、ソリストとして東響、東京フィル、新日フィル等、多くのオーケストラとの共演実績を積み、注目を集めている。
彼女のピアノは、大自然の中から湧き上がるような和音の美しさ、包み込むような響きの豊かさが印象的だ。波が寄せては引くようなレンジの広さ、躍動感溢れるダイナミックさは、オーケストラの音響を彷彿とさせる。
坪井氏とは藝大の同期から始まり、留学先での偶然の再会をきっかけに、本格的なデュオでの取り組みに挑戦することになったそうだ。
音楽に生命を吹き込むように、同じビジョンで音楽が進んでいくので、耳に心地よく、かつセンスの良い音楽が実に心地よい。
また時折それぞれの個性がピリッと対話する様子も面白い。
この第3回では、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスという、ロマン派を代表する3人の作曲家のヴァイオリンソナタが集結!ヴァイオリンとピアノが対等なパートナーとして、音楽を作り上げていくという、ヴァイオリン・ソナタ(ピアノとヴァイオリンのためのソナタ)の系譜を辿るような美しいプログラムとなっている。
ロマン派音楽が育んだ室内楽は、喜び、悲しみ、愛、絶望といった人間の普遍的な感情だけでなく、沈黙美や構成美といった深遠な思想をも含み、私たちの心に豊かな響きをもたらすだろう。
シリーズものといっても、一回ごとに起承転結の流れでドラマが詰まっているので、飽きずに各回を新鮮な気持ちで愉しめることだろう。(渋谷美竹サロン)
演奏に寄せて──

このたびは渋谷美竹サロンのコンサートに出演させていただくこととなり、大変嬉しく思っております。私達は藝大の同期なのですが、距離が縮まったのは数年前、ザルツブルクにて。
好きな音楽の話、ヨーロッパ生活のことなどをノンストップで話し続け、一緒に演奏したいという気持ちが膨らみました。
それ以来、何度か共演してきましたが、今回お互いの完全帰国を期に、本格的にデュオに取り組みたいということになったのです。
そしてせっかくなら全曲に挑戦したい、と真っ先にお互いの口から出てきた作曲家がベートーヴェンとシューベルトでした。互いの留学先でもあったオーストリアゆかりの、尊敬してやまない二人の音楽家。
ベートーヴェンの使命感と生命力溢れる訴え、
シューベルトのどこまでも美しく、死への憧れすら感じさせる幻想的な歌心。
宇宙のように果てしない広がりをもつ彼らの世界をどこまで深く探究出来るか、
彼らの音楽の核心にどこまで迫れるか…
渋谷美竹サロンの美しく特別な空間にて、彼らの作品の真髄へ近づき皆さまと共有できることを、とても楽しみにしています。 (坪井夏美&大崎由貴)