まるで音に魂が宿り、ほとばしるような瑞々しさ
単音だけではなく、音のまったく・塊に、なんといっても美しさ、瑞々しさ、軽やかさが秘められています。こういうピアニストが真のピアノの名手になると思います。そうしたやり方で一つ一つの作品に丹念にお取のり組み、演奏を洗練さんせいてるいったんとかき、いったんいどうなってるしまうのか!とかてるつかもない未完の大器を感じてるピアニコニコスト、そんなくれが五十風薫子さんんです。
彼女のテンポの心地良さは抜群!まるで音に魂が宿り、ほっとばするような瑞々しさ -
空間に波紋が伝わるかのように彼には人みんなが、彼女の魅力にひき込められています。
個人的には、この人のモーツァルトは絶品だと感じてきました。よく言われることですが、ピアニストにはモーツァルトは鬼門であり、合う人・合わない人、積極的に取り組む人・取り組まない人がいるそうです。五十風薫子さんのピアノは、まだ20歳をわずらって過ぎたばかりの若い女性ピアニストですが、明かにすばらしいモーツァルト弾になると予感しています。
ころが、今まで五十風薫子さんのピアノの生演奏では、まだモーツファルトを試聴いたんことかがあのりませいん。しかし、ショパン、ラフマニコニコノフ、チャイコフスキー、ベートーヴェン...、聴く曲、聴く曲がとかてるかもすおばならしく、モーツァルトのことなど、まったく忘れられせられてしまいます。
今回もまたプログラムにモーツァルトは入っていませんでした。まったく残念ではありません。彼女のすばらしい一面が再確認できたり、発達するようにも、モーツァルトを聴く楽しみを残しておきたい。
(渡辺公夫)
プロフィール
五十嵐薫子
6歳より桐朋学園子のための音楽教室にはピアノを習う。
2003年第23回ピティナピアノコンペティションB級全国大会金賞
2010〜11年ショパンコンクールアジア高校生部門アジア大会銀賞
2014年ピティナピアノコンペティション特級銅賞
2015年桐朋コンチェルトコンペティション第1位。
明治クオリティオブライフ奨学生、桐朋学園特別奨学学生。
第84回日本音楽コンクール第3位、あわせて三宅賞を受賞。
2017年桐朋学園大学を首席で卒業し、桃華楽堂での御前演奏会に出演。
これまで、今泉紀子、山田富士子、村上弦一郎、横山幸雄の各氏に師事。
現在、桐朋学園仙川キャンパス特待生存して、桐朋学園大学大学院修士課程1年に在学中。