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【第七夜】務川 慧悟ピアノコンサート

2017年08月12日 [土]
開始18:00
渋谷美竹サロン

出演

お問い合わせ先

主催美竹清花さろん/株式会社ILA
03-6452-6711
info@mitakesayaka.com
内に充満しているエネルギーをもった“音"、そして完璧な演奏

わたしたちがピアノ演奏を聴くときは、おそらくその曲の全体、構成、テンポの移り変わり、
各パーツとしてのメロディーを聴いているのではないでしょうか。
(これがアンサンブルともなれば、和音、ハーモニーも聴くことになる)
決して個々の“音”ではないはずです、それが普通の聴き方ではないでしょうか。
ところがそんな当たり前な聴き方ではなく“音そのもの”を聴くことの大切さを思い起こさせてくれる演奏家、それが務川慧悟というピアニストです。
務川慧悟さんは、きわめてすぐれた天賦の才にも恵まれているのでしょうが、
技術的に、演奏能力という点で、どんな難曲でも“完璧”
――技芸に関してこのような表現は不適切なことを承知の上ですが――
に弾きこなしてしまう恐るべきテクニックをそなえています。
それだけではなく、務川慧悟さんの演奏では、音が、外側の物理的空間に向かって拡散していくのではなく、
内面に向かうエネルギーに充満している個々の“音"といったらよいのでしょうか、
そうした音を響かせながら、どんな難曲であってもテクニック的にも“完璧”な演奏を成し遂げてしまう、
それが務川慧悟という類い希なるピアニストです。

(渡辺公夫)



プロフィール
務川 慧悟

1993年生まれ。東京藝術大学1年在学中の2012年第81回日本音楽コンクール第1位受賞を機に本格的な演奏活動を始める。
2015年エピナル国際ピアノコンクール(フランス)第2位。2016年イル・ド・フランス国際ピアノコンクール(フランス)第2位。
コープ・ミュージック・アワード国際コンクール(イタリア)ピアノ部門第1位、各部門優勝者によるファイナルにて聴衆賞を受賞。
2017年シャネル・ピグマリオン・デイズのアーティストに選出され「ラヴェルピアノ作品全曲演奏」をメインテーマに、全6回のリサイタルを開催中。
これまでに、日本各地、スイス、上海にてソロリサイタルを開催のほか、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、フランスにてロレーヌ国立管弦楽団、等と共演。
ソロ、コンチェルト、室内楽と幅広く演奏活動を行うほか、「ピアノの本」において留学記、ヤマハHPにてコラムを連載するなど多方面で活動している。
現在、パリ国立高等音楽院に在籍。フランク・ブラレイ、上田晴子、テオトール・パラスキヴェスコ、横山幸雄の各氏に師事。