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【第十二夜】 黒岩航紀サロンコンサート-Piano&Violin-

2017年10月25日 [水]
開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

ヴァイオリン 岸本 萌乃加

お問い合わせ先

主催美竹清花さろん/株式会社ILA
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com
黒岩航紀の多彩な音色、岸本萌乃加の豊かな想像力と繊細さの融合

こけら落とし【第十二夜】は2度目の登場となるピアニスト黒岩航紀。
前回のフルート、オーボエ、ピアノのトリオグループ "Trio Explosion" の演奏会は、発売直後にチケットが完売してしまいました。
当日の演奏は期待どおり、いや期待を上回るすばらしいものでした。また、このグループ結成の経緯やこれまでの活動に関する興味深い話も聞くことができ、音楽・語らい、共に充実したひとときを過ごすことができました。
さて今回は、黒岩さんのピアノソロでは、プログラムにあるように、バッハ、シューベルト、ベートーヴェン、スカルラッティと、実に興味深い曲目を並べています。前半にバッハ(平均律クラヴィーア曲集第1巻より第1番 ハ長調 BWV846)シューベルト(即興曲集より第4番へ短調D935/Op.142)ベートーヴェン(ピアノソナタ第17番「テンペスト」ニ短調 Op.31-2)を、後半にスカルラッティ(ソナタ ロ短調 K.87/L.33)とフランク(ヴァイオリンソナタ イ長調)を挿入しています。黒岩さんのその意図は、いったいどのようなものなのでしょう、実に期待してしまいます。前回のアンサンブルでは、黒岩さんのピアノソロにてバッハ(平均律クラヴィーア曲集第2巻より23番 ロ長調 BWV892)、バッハ=ブゾーニ(バッハのカンタータより「来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659)がありました。黒岩さんのピアノ演奏は、音楽が生き生きとしていて瑞々しく、多彩に輝く音色が魅力です。決して情緒過多な演奏には陥らず、バランス感覚にもすばらしいものがあります。そうした黒岩さんの特長から、バッハやモーツァルトには特別な期待を抱かざるを得ません。今回はそんな期待に応えるように、バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻より 第1番 ハ長調BWV846がプログラムに入っています。バッハの平均律クラヴィーア曲集といえばピアニストにとって"旧約聖書"と言われれるくらい重要視されるものです。なかでも、バッハが一番最初に描いた第1曲目のシンプルかつ本質的なこの作品を、どう解釈し演奏するか…これは楽しみです。シューベルトとベートーヴェンの選曲も渋く、これもとても楽しみです。
美竹清花さろんでは、黒岩さんはなぜかソロが少なく、デュオやアンサンブルが多く、今回のソロ演奏は貴重な機会となります。
後半には、ヴァイオリンの岸本さんを迎え、詩情豊かなフランクの傑作、ヴァイオリンソナタ イ長調が演奏されます。黒岩さんの卓越した技巧と多彩な音色で描くソリストとしての魅力と、黒岩さんが強い信頼を置く豊かな想像力と繊細さが期待される岸本萌乃加さんとのアンサンブルの魅力、この二つの魅力を存分に堪能することができる今回のコンサートは、黒岩さんがこれまで見せなかった新たな魅力を大いに示してくれると期待しています。(見澤沙弥香)


プロフィール
黒岩航紀-Piano-

1992年生まれ。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。2017年同大学大学院音楽研究科修士課程修了。第11回東京音楽コンクールピアノ部門第1位、及び聴衆賞受賞。第19回松方ホール音楽賞受賞(第1位)。第84回日本音楽コンクールピアノ部門第1位。第13回ヘイスティングス国際ピアノコンチェルトコンペティション(英国)第4位、及びオーケストラプライズ受賞。第6回秋吉台音楽コンクール室内楽部門最高位。第4回いしかわ国際ピアノコンクール第1位。
国内外の多くの演奏家からの信頼も厚く、室内楽においても高い評価を得ている。
これまでに東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、藝大フィルハーモニア管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、ロイヤルフィルハーモニックオーケストラ(英国)等と共演。
芹沢直美、秦はるひ、江口玲、各氏に師事。
公益財団法人青山財団奨学生。宗次エンジェル基金/公益社団法人日本演奏連盟新進演奏家国内奨学金制度奨学生。2016,17年度公益財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。
2017年4月にデビューCD「sailing day」をリリース。
現在ヤマハWebsite「ピアニストラウンジ」にて「黒岩航紀の音楽の玉手箱」連載中。
2017年9月よりリスト音楽院(ハンガリー)に留学。
公式ウェブサイト https://www.kokikuroiwa.com


岸本萌乃加-Violin-

岡山県出身。「佐渡裕とスーパーキッズオーケストラ」メンバーに選抜され第2期、3期に参加。
全日本学生音楽コンクール バイオリン部門 高校の部 大阪大会第1位。日本クラシック音楽コンクール バイオリンの部 高校の部 第1位グランプリ。宗次エンジェルヴァイオリンコンクール 第3位及び聴衆賞。東京音楽コンクール 弦楽部門第1位。横浜国際音楽コンクール 弦楽器部門高校の部 第1位及びジェラール・プーレ賞ならびにグランプリ。秋吉台音楽コンクール室内楽部門にてピアノ黒岩航紀と出場し第2位(最高位)。
ヤングプラハ国際音楽祭の日本代表として招聘されコンチェルトを演奏、またプラハ各地でハーフリサイタルを開催する。またニュージーランドへ親善大使として派遣され、クライストチャーチでリサイタルを開催。
円光寺雅彦、梅田敏明、宮本文昭、山下一史、高関健各氏とともに、各地オーケストラ、芸大フィルハーモニーオーケストラ、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団とコンチェルトを多数協演。また学内外において様々なアンサンブル活動やソロリサイタルなどを行っている。公益財団法人 ロームミュージックファンデーション2012、2013年度奨学生。公益財団法人 青山財団2015年度奨学生。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高校を経て、東京芸術大学を首席で卒業するとともに、アカンサス音楽賞及び三菱地所賞を受賞。現在東京芸術大学大学院修士課程在学中。
現在、澤和樹、長原幸太、小栗まち絵、ジェラール・プーレ各氏に師事。
NPO法人イエローエンジェル(宗次コレクション)より1840年製Pressendaを貸与されている。