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12月8日 19:00 〜 佐藤彦大サロンコンサート-Piano-

2017年12月08日 [金]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

プログラム

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
シューベルト:4つの即興曲op.90/D899
ラヴェル(シャルロ編):マ・メール・ロワ
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.36(1931版)

お問い合わせ先

主催美竹清花さろん/株式会社ILA株式
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com
絶対に聴き逃すことはできない佐藤彦大、誕生日前夜の第2弾!!

絶対に聴き逃すことはできない佐藤彦大(ひろお)氏のコンサート第2弾が近づいています。
偶然にも12月8日は佐藤さんの誕生日前夜だそうです。

今回も期待が膨らみ、今からワクワクしています。それほどまでに、前回の演奏は驚きと発見でした。

音楽評論家でもある桐朋学園大学学長・梅津時比古氏は、佐藤彦大氏を以下のように評したことがあります。

「久しぶりに聴く佐藤の音色の変化に驚かされた・・・・核を持ちながらも柔らかさを秘めた音色・・・・演奏家としての独自の音色を確立した・・・・佐藤が新たに獲得した音色の魅力を、今後も聞き続けたい…」

ところがわたしが聴いた佐藤さんは、その表現をさらに上回るレベルの驚異的な演奏を披露されました。音色よりも何よりもまず驚かされたのは、右手と左手の絶妙なコンビネーション、バランスです。このような演奏はまったく初めて耳にしたと言って差し支えありません。

その結果、「いま演奏されているこの曲では、いったい何台のピアノが用いられているのだろう? 2台ピアノか、あるいは連弾を聴いているのではないか?」と錯覚を覚えるほどでした。一人の優れたピアニストが、多彩な音を駆使することはあります。しかしどんな音を出しても同じピアニストであり、別なピアニストが弾いているとまでは感じません。しかし佐藤彦大というピアニストはどうでしょう、その音色の多彩さだけでなく、“いったい、何人のピアニストが弾いているのだろう”と感じさせるまでの、巧みに繰り出すテクニックによる響きの制御、繊細なこだわり抜いたタッチ、そこから発せられる彩り豊かな情緒からは “演奏そのもの、音楽そのものの多彩さ” を感じさせる演奏ではないか・・・・そんな風に感じました。

「指揮者・佐藤彦大が、右手の佐藤彦大というピアニスト、左手の佐藤彦大というピアニストを自在に操り、音楽を奏でている、まるで3人の佐藤彦大によるアンサンブルのような新鮮な演奏」――そんな印象を受けました。このような印象をもったピアノの演奏は私にとっては初めてのことです。

これは佐藤彦大氏の魅力が単に "音の多彩さ" ではないということを物語っています。彼の演奏を聴いていると、まるで今この瞬間、自然に生まれた音楽かのように、不思議と聴き手を心地よい感覚にしてくれます。
演奏会では事前に"プログラム‘’が用意されており、わたしたちはそのプログラムを聴きに行きます。しかし、佐藤彦大氏の演奏会では、そのプログラムを忘れてしまい、即興演奏とも異なる、“今ここ”に存在している自然で、美しい、あるがままの音楽を楽しむことができるような感覚を覚えます。
さて、前回のプログラムは絶品のモーツァルトと、新鮮な驚きのショパンでしたが、今回は、モーツァルト(ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330)、シューベルト(4つの即興曲op.90/D899)、ラヴェル(シャルロ編:マ・メール・ロワ)、ラフマニノフ(ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.36 1931版)となっています。ショパンは抜けましたが、シューベルト、ラヴェル、ラフマニノフが加わり、より佐藤彦大氏の魅力を堪能できるプログラムとなりました。これは絶対に聞き逃すことはできないでしょう。

(渡辺公夫)

プロフィール
佐藤 彦大 Piano
盛岡市出身。東京音楽大学大学院器楽専攻鍵盤楽器研究領域(ピアノ・エクセレンス)修了、ベルリン芸術大学及びモスクワ音楽院にて研鑽を積む。2009-2012年ローム・ミュージク・ファンデーション、2013・2015年度明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。
2004年第14回日独青少年交流コンサートに出演、翌年には招待演奏者としてドイツ各地での演奏会に出演。2008年第17回国際音楽祭「ヤング・プラハ」に出演。2009年広上淳一指揮/東京音楽大学シンフォニーオーケストラのヨーロッパツアー、2012年小泉和裕指揮/仙台フィルハーモニー管弦楽団の東北ニューイヤーコンサートツアーにソリストとして同行。その他、大友直人指揮/東京交響楽団、小林研一郎指揮/日本フィルハーモニー交響楽団、広上淳一指揮/京都市交響楽団、L.ヴィオッティ指揮/ビルバオ交響楽団、V.P.ペレス指揮/テネリフェ交響楽団等、国内外の主要オーケストラと共演。室内楽ではNHK交響楽団主席メンバーをはじめ久保陽子(Vl.)、二村英仁(Vl.)の各氏等と共演している。
主要なリサイタルは、2011年東京文化会館小ホール、2013年紀尾井ホール、2016年浜離宮朝日ホールにて行われ、各誌で好評を博した。また、NHK-FM「名曲リサイタル」「リサイタル・ノヴァ」に出演。 日本各地をはじめスペイン・ロシア・ドイツ・イタリア・フランス・チェコ・中国で演奏活動を行っている。
録音ではライヴ・ノーツより2012年「Hiroo Sato plays 3 Sonatas」、2017年「Hiroo Sato Piano Recital」(レコード芸術準特選盤)の2枚のアルバムをリリースしている。
現在、東京音楽大学講師として後進の指導にあたっている。ミリオンコンサート協会所属アーティスト。

【受賞歴】
2004年第58回全日本学生音楽コンクール高校の部全国大会第1位、併せて野村賞・都築音楽賞受賞
2006年第1回野島稔・よこすかピアノコンクール第1位
2007年第76回日本音楽コンクール第1位 、併せて野村賞・井口賞・河合賞を受賞
2010年第4回仙台国際音楽コンクール第3位
2011年第5回サン・ニコラ・ディ・バーリ国際ピアノコンクール第1位、併せてF.リスト2011特別賞、批評家賞を受賞(イタリア)
2015年第21回リカルド・ビニェス国際ピアノコンクール第2位(スペイン)
2015年第36回霧島国際音楽祭賞受賞
2016年第62回マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール第1位、併せてグラナドス賞・聴衆賞を受賞(スペイン)

Twitter:https://twitter.com/hiroopiano
ブログ:http://blog.livedoor.jp/hiroopiano/