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3月7日 19:00〜 黒岩航紀サロンコンサート

2018年03月07日 [水]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

プログラム

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番 ハ短調「悲愴」Op.13
アルベニス:イベリア第2巻 第6曲「トゥリアーナ」
リスト:スペイン狂詩曲 S.254
リスト:愛の夢第3番 S.541
リスト:ピアノソナタ ロ短調 S.178

チケット情報

※限定50席

当日、現地払いでお願いいたします。
4,000円(一般・全席自由席)
3,500円(会員・指定席あり)
2,000円(学生・全席自由席)
※会員のご案内はこちら
3/31までお得な限定キャンペーン中!

★選べる3種のドリンク付き(淹れたてコーヒー・紅茶・日本茶)
★おいしいクッキー付き

お問い合わせ先

主催美竹清花さろん/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com
黒岩航紀の多彩さが輝く待望のソロコンサートが実現!

黒岩航紀さんは、美竹清花さろんのコンサートには4回目の登場となります。
しかし、完全なソロでの登場は今回が初めてです。
黒岩航紀さんの初登場は美竹清花さろんプレオープンでの五十嵐薫子さんとの2台ピアノによるラフマニノフ第2番。今も語り草になっているほどの名演でした。
それから、"Trio Explosion"によるトリオコンサートでのオーボエ荒川文吉さん、フルート齋藤志野さんとのアンサンブル、
さらに、ヴァイオリン岸本萌乃加さんとのデュオ、それぞれ斬新で工夫が凝らされてプログラムとなっており、
アンサンブルならではの面白さ、サウンドの豊かさを感じるすばらしい演奏が繰り広げられました。
採り上げられた作曲家も、バッハ、スカルラッティ、ベートーヴェン、シューベルト、フランク、ダマーズと、
バロックから現代作品まで、多彩なプログラムが展開されました。

黒岩航紀さんはまだ20代半ばですが、すでに幅広いプログラムをレパートリーとされ、
鍵盤の扱い方・タッチも、強靱な力強さから、上質で柔らかな絹のような繊細な音まで、
実に多彩に、自由自在に駆使されています。

黒岩さんの演奏は、その若さからか、また多彩な才能からか、
聴くたびに、さまざまなニュアンスの違いを感じます。
このニュアンスの違いの秘密は、黒岩さんご自身にしかわからない、さまざまな試みの結果なのかも知れません。
この毎回のニュアンスの違いこそ、黒岩さんの演奏に接する魅力にもなっています。

黒岩航紀さんの演奏スタイルでは、
よくある過度にアゴーギクやディナーミクを多用した情緒的な演奏とはほど遠いタイプです。
どこまでもバランスのとれた完成度の高い演奏をめざしているように感じられます。
このバランスの良さの中に、黒岩さんの“巧さ”が光っているのかも知れません。
彼の、びくともしない骨格の強さというか芯の強さが、その絶妙なバランスを支えているのではないでしょうか。

さらに、黒岩さんの魅力の一つとして、リズムというか息づかいというか、微妙な“間”の取り方もとても興味深いです。
これは“黒岩航紀の呼吸”といってもよいものだと思います。
その"呼吸"からは、春を運ぶような穏やかで温かな場面から、静寂な空気が漂う幻想的な場面、豊かで美しく耽美的なドラマティックな場面まで…たった一つの"呼吸"から、実に色とりどりな音楽へと描かれて行きます。
今回のプログラムでは、幻想的な魅力溢れるリストの大曲、ピアノソナタ ロ短調 S.178や、リストならではの超絶技巧曲想が見所のスペイン狂詩曲 S.254、ベートーヴェンの魂を感じるピアノソナタ第8番「悲愴」などなど、それらが存分に堪能できることでしょう。

円熟という言葉はまだずっと先に該当するのでしょうが、黒岩航紀というピアニストは、
いつどこで聴いても面白く、ずっとフォローしていきたいピアニストです。

その黒岩さんが今回採り上げるプログラムは、聴きごたえたっぷりな人気曲ばかりです。
これらの曲を黒岩さんがどのように料理し、わたしたちに提供してくださるのか、今からとても楽しみで仕方ありません。
今回の黒岩航紀さんの美竹清花さろんでの初のソロコンサートは、
黒岩さんのファンのみならず、ピアノ音楽に関心のある方全員におすすめしたいところです。

(渡辺 公夫)

プロフィール
黒岩航紀 Kuroiwa Koki

1992年生まれ。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。2017年同大学大学院修了。第11回東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞。第19回松方ホール音楽賞(第1位)。第84回日本音楽コンクール第1位。第13回ヘイスティングス国際ピアノコンチェルトコンペティション(英国)第4位及びオーケストラプライズ。第6回秋吉台音楽コンクール室内楽部門最高位。第4回いしかわ国際ピアノコンクール第1位。2017年度第27回青山音楽賞新人賞受賞。
NHK-FM「ベスト・オブ・クラシック」「リサイタル・ノヴァ」多数回出演。多くの演奏家からの信頼も厚く、室内楽においても高い評価を得ている。これまでに東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、藝大フィルハーモニア管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、ロイヤルフィルハーモニックオーケストラ(英国)等と共演。2017年12月にはロシア・サンクトペテルブルクのロシア文化省『音楽の家』より日本人若手ピアニストとして招聘され、アレクサンドル・ティトフ氏指揮、サンクトペテルブルク国立アカデミーオーケストラとブラームスピアノ協奏曲第1番を共演し、音楽監督セルゲイ・ロルドゥギン氏に絶賛される。
芹沢直美、秦はるひ、江口玲、各氏に師事。
(公財)青山音楽財団奨学生。宗次エンジェル基金/(公財)日本演奏連盟新進演奏家国内奨学金制度奨学生。2016,17年度(公財)ロームミュージックファンデーション奨学生。
2017年4月にデビューCD「sailing day」をリリース。
現在リスト音楽院(ハンガリー)にてファルヴァイ・シャーンドル氏に師事。

公式ウェブサイト https://www.kokikuroiwa.com