【重要】
本公演では、マチネ(15:00開演)とソワレ(19:00開演)の二公演に分け、
事前支払いをしていただくことにより人と人との接触を極力減らすよう工夫して、
開催する運びとなりました。
詳細はこちらのニュースページをご確認ください。
「7/26 周防亮介ヴァイオリンリサイタル」開催のお知らせ
昨年、美竹サロンでセンセーションを巻き起こした
美しき新時代のヴァイオリニスト、周防亮介が再び登場!
2019年、周防亮介が美竹サロンに初登場し、センセーションを巻き起こした。
春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)とした人柄からは想像もつかないような、心にダイレクトに染み渡ってくるような芯があるとともに、太く、深みもある音色、迫力のある美音が紡ぎ出す旋律、聴衆の全員が最初から最後まで息を飲み、引き込まれていった。
「いったい今体験している"この音"は何なのだろう?」と疑問を感じてしまうほどに、その神秘的な音色は異彩を放っていた。
一つひとつ繰り出される響きにこれほど魅力が宿っているヴァイオリニストも珍しいのではないだろうか。
彼が"この音"に辿り着くために、いったいどれほどの鍛錬を積んだのだろうか…とついつい考えてしまう。
さらに、説得力のあるしなやかで優美な音楽性、あまりにもサロンという研ぎ澄まされた空間に、音楽がたっぷりと充満して行く至福の時が堪能できてしまったために、「この瞬間の次回などは無い…」と思えてしまった。
だからこそ今年度内の再登場は奇跡的な出会いとして感じざるを得ない。
今回のプログラムは、彼のそうした魅力を裏付け、さらに拡大深化させるものとなるだろう。
幻想的なシマノフスキ 神話-3つの詩からはじまり、鮮烈なJ.S.バッハのあの有名なシャコンヌ、超絶技巧とロマンティックな曲調が聴きどころのエルンスト 夏の名残りのバラ、そしてサン=サーンス/イザイ編 ワルツ形式のカプリス Op.52-6、広大な大地が感じられるグリーグの傑作、ヴァイオリン・ソナタ 第3番 Op.45 ハ短調。
さらに、今回のピアニストの仁田原祐にも注目だ。
2020年、オーストリア、ザルツブルクで開催されたモーツァルト国際コンクールにて第3位入賞、そのほか多数の受賞暦を持つ若手のホープだ。
彼のピアノはたぐいまれな美音と、風格のある包み込むような響きが魅力的だ。
融通無碍な周防氏とのブレンドが心地が良く響くことだろう。
(美竹清花さろん)
プロフィール
周防 亮介(SUHO Ryosuke)Violin
1995年京都に生まれ、7歳よりヴァイオリンを始める。
2016年ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール入賞及び審査員特別賞を受賞。その他にも日本音楽コンクールや東京音楽コンクール、ダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクール、クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクールなど、数々のコンクールで優勝や入賞の実績を持つ。
2015年「第25回出光音楽賞」、2016年「第25回青山音楽新人賞」を受賞。
12歳での日本の主要オーケストラとの共演を皮切りに、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、パリ国立歌劇場管弦楽団、ポズナンフィルハーモニック管弦楽団、サンクトペテルブルク国立アカデミー管弦楽団、シュトゥットガルト室内管弦楽団、プラハ室内管弦楽団、アマデウスポーランド放送室内管弦楽団など国内外のオーケストラとも数多く共演。また、15歳で初リサイタルを行なって以降、清水和音、江口玲、上田晴子など、第一線で活躍するピアニストとリサイタルを展開。2017年にはオクタヴィア・レコードよりファーストアルバム『Souvenir』をリリースした。
これまでに小栗まち絵、大谷康子、原田幸一郎、神尾真由子、マキシム・ヴェンゲーロフの各氏に師事し、東京音楽大学特別特待奨学生としてアーティスト・ディプロマコースを修了。現在は江副記念リクルート財団奨学生として、メニューイン国際音楽アカデミーにて研鑽を積んでいる。
使用楽器はNPO法人イエローエンジェルより貸与されている、1678年製ニコロ・アマティ。
仁田原 祐(NITAHARA Yu)Piano
福岡県出身。
モーツァルト国際、モロッコフィルハーモニー国際、フンメル国際等のコンクールで優勝、入賞。室内楽奏者としてもスウェーデン国際デュオコンクール優勝。またエネスク国際コンクールでは史上初めてヴァイオリン、チェロの両部門で最優秀伴奏者賞を受賞した。
メニューイン音楽祭やシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭等のヨーロッパ主要音楽祭に出演、アムステルダム・コンセルトへボウではソロリサイタルを行った。
東京藝術大学を首席で卒業。同大学院を卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム大学に留学。オーストリアを拠点に各地で演奏活動を行っている。