“N響オケ”を凝縮した “N響室内楽”を渋谷美竹サロンで体験!
~シューベルトとニールセンを聴く~
N響の歴史は、何といっても日本人の日本人による世界水準のオーケストラ演奏の具現であった。日本のオーケストラファンは、ベルリンフィルやウィーンフィルなど、海外著名オケに決して引けを取らない高水準の“N響オケ”に癒されてきたといっても過言ではないだろう。N響についてはこれ以上のどんな言葉も不要であろう。
そんなN響メンバーによってセレクトされたN響定期公演のプログラム先読み&関連企画第3回は、めったに聴くことのできないフーガの技法(全曲演奏)によって、バッハ音楽の本質に迫る圧倒的な臨在感で会場を沸かせた初回カルテットメンバーが再登場する。
初回の公演では「もはやカルテットではない」と感じさせらるような重厚で立体的な響きに、まさに“N響オケの凝縮”を体験することができた。
そんな彼らが今回取り組むのは、N響定期公演Bプログラム(10/26、10/27、サントリーホール)で演奏されるニールセン、そして定期公演Cプログラム(10/21、10/22、NHKホール)で演奏されるシューベルトだ。
いずれもN響定期公演の指揮者は、現代最高峰巨匠ヘルベルト・ブロムシュテット氏である。
御年95歳となるブロムシュテット氏は菜食主義者としても著名だが、溌剌としており若々しく、その独自の美しいアンサンブルは、現代のオーケストラ演奏の至宝といってもよく、ウィーンフィルなどでもブロムシュテットが指揮する演奏会は早くからチケットが完売するそうである。
サントリーホールでも、渋谷美竹サロンでも、N響の極上の演奏を満喫しよう。
(渋谷美竹サロン)
プロフィール
三又 治彦(MIMATA Haruhiko)Violin
桐朋学園音楽学部演奏学科卒業。2006年にNHK交響楽団に入団。現在ヴァイオリン次席奏者。2008年にハマのJACK(現在は特定非営利活動法人)を仲間とともに立ち上げ、未来の音楽家支援を目的とした「金の卵プロジェクト」、家族で楽しめる音楽プロジェクト等クラシック普及活動を行っている。またウィーンフィルハーモニー交響楽団メンバーとの共演等、室内楽、リサイタル等幅広く活動している。NPO法人ハマのJACK理事長。
倉冨 亮太(KURATOMI Ryota)Violin
東京藝術大学音楽学部弦楽科を首席で卒業。在学中に福島賞、安宅賞、三菱地所賞等受賞。同大学修士課程修了。ロームミュージックファンデーション2016年度奨学生。シゲティ国際コンクール入賞。リピッツァー国際コンクール最高位、聴衆賞等の特別賞受賞。別府アルゲリッチ音楽祭、リゾナーレ音楽祭、軽井沢国際音楽祭、北九州国際音楽祭、東京・春・音楽祭など出演し、活躍の場を広げている。これまでに千田成子、清水高師、篠崎史紀各氏に師事。東京ジュニアオーケストラソサエティ講師。現在、NHK交響楽団次席代行ヴァイオリン奏者。
村松 龍(MURAMATSU Ryo)Viloa
6歳よりバイオリンを始める。東京音楽大学付属高校を経て同大学卒業。卒業時に読売新人演奏会出演。
1995年第49回全日本学生音楽コンクール東京大会小学生の部第2位。
2003年第4回大阪国際コンクール高校の部3位(1位、2位なし)2007年東京音楽大学コンクール第1位。NHK交響楽団アカデミーを経て、現在NHK交響楽団次席ビオラ奏者。ハマのジャックメンバー。各オーケストラでゲスト首席、室内楽、ソロ、アマチュアオーケストラ指導などでも活躍している。
小畠 幸法(KOBATAKE Yukinori)Cello
NHK交響楽団チェロ奏者。
東京藝術大学音楽学部卒業。同大学院音楽学部修士課程修了。
これまでに金木博幸、間瀬利雄、苅田雅治、山崎伸子、藤森亮一の各氏に師事。
マスタークラスをW.ヴェッチャー、P.ドゥマンジェ、D.ゲリンガスに師事。
キジアーナ音楽院国際アカデミー、小澤国際室内楽アカデミー参加。JTが育てるアンサンブルシリーズ、JTアフィニス アンサンブル セレクション特別演奏、フジロックフェスティバル2018G&G Miller Orchestra等多数出演。