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メトネル&ラフマニノフ、チャイコフスキー ピアノ:秋元孝介【第1回】メトネル&ラフマニノフ

2024年01月14日 [日]
開場14:30 開始15:00
渋谷美竹サロン

出演

プログラム

【第1回】メトネル&ラフマニノフ
メトネル:2つのおとぎ話 op.20
メトネル:忘れられた調べ第1集Op.38
ラフマニノフ:楽興の時

【第2回】メトネル&チャイコフスキー(5/15)はこちら

*プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。

チケット情報

当日、現地払いでお願いいたします。

【セット券】1/14 & 5/15
◆セット券ご購入者様は事前のお振込をお願いしております。
ご予約後にサロンよりお振込先のご案内をさせていただきます。
会員7,500円(座席指定可)※
一般8,500円(全席自由席)
学生4,500円(全席自由席)
※会員セット券でお座席指定をされた方は、全公演で同じお席をご用意させていただきます。

【1回券】
※1回券は1/14の第1回のみのチケットです。
会員4,000円(座席指定可)
一般4,500円(全席自由席)
学生2,500円(全席自由席)

※会員のご紹介はこちら

★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。

お問い合わせ先

主催渋谷美竹サロン
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com
ピアニスト秋元孝介の真髄に迫る!
メトネル、忘れられた調べを中心に、
ラフマニノフ、チャイコフスキーの傑作と共に──


ピアニスト“秋元孝介”の名は、葵トリオによって一躍知られるようになった。深い構成力と洞察力、ふくよかな響き、安定したテクニック──それは葵トリオのサウンドに必須なものだった。ピアノ三重奏という編成においてピアニストの存在は極めて大きい。葵トリオにしかない響き、葵トリオのサウンドというものがあり、それは確実に日本の室内楽の歴史に新たなページを開き、先導する存在となっている。その要となっているのが “秋元孝介のピアノ”である。 “秋元孝介のピアノ”は、葵トリオの響き、サウンドの連結ピンなのである。
2023年6月9日サントリーホールで開催された「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン 葵トリオ ピアノ三重奏の世界〜7年プロジェクト第3回」にてプログラムのメインで演奏されたラフマニノフ『悲しみの三重奏曲』第2番 ニ短調 作品9(1907年版)では、深い楽曲理解から息を呑むほどの美しさを感じ、長大な作品だったことを忘れ、夢中で聴き入ってしまったものだ。
古典から現代まで、レパートリーが極めて広い葵トリオではあるが、最近では、彼らのレパートリーの充実の方向性に、何というか、美学のようなものを感じる。
モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、アレンスキー、ラフマニノフ、サン=サーンス、ドヴォルジャーク、フランク、細川俊夫に至るまで…かなり幅広く、さらに各プログラムの組み合わせも魅力的である。そのレパートリーは、基本的には秋元氏が中心になって選んでいるらしい。センスの良さというかバランス感覚の良さというか…本質を見抜くような深い洞察力が感じられるのではないか。
そんな彼の稀少なソロの機会として、3回目のソロリサイタルがこのたび開催されることになった。
1回目のソロ公演ではショパンのエチュード全曲が演奏されたが、これほどあらゆる面で“巧い”ピアニストは存在しないと、本当に驚いたものだ。
「秋元さんがソロで、本気で取り組みたい作曲家は何ですか?」── 以前、こんな質問をさせていただいたことがあった。
その回答は即座に、「メトネルです」であった。
まったく予想外の作曲家を迷うことなく即答したので、サプライズであった。
そういうこともあり、2回目はロシアの作曲家、メトネル(1880年〜1951年)の「おとぎ話」「ソナタ・ロマンティカ」を中心にプログラミングされ、秋元氏内に秘めた研究者としての情熱が垣間見える貴重な機会となった。
その研究者魂にさらに火を付けるように、今回の3回目もメトネル「忘れられた調べ」を中心にラフマニノフ「楽興の時」とチャイコフスキー「大ソナタ」と組み合わせ、2回公演に分けて、開催する運びとなった。
メトネルの作品はラフマニノフをはじめ、ルービンシュタイン、ホロヴィッツなどの名ピアニストたちによっても好んで取り上げられたそうだ。
慧眼の秋元孝介というピアニストが、メトネルを探求するのは妙に納得できる。
そんな数々の巨匠を魅了してきた珍しいメトネルの作品たちが、ピアニスト秋元孝介の探求によって明らかにされることになった。この大変に貴重な機会は、決して逃したくない。

 

メトネルは、僕にとって最も心惹かれる作曲家の一人です。ラフマニノフやスクリャービンと同時代に生きたピアニストでもあることから、ピアノという楽器の魅力をこれでもかと引き出してくれますし、感情的な吐露と緻密な構成との釣り合いがここまで見事な作曲家はあまりいないかもしれません。
流行や空虚な演出を避け、音楽の本質に迫ろうとした彼の音楽は、弾く者も聴く者もその音楽を反芻させられる魅力があります。
今回は彼の代表的な作品である二つの「忘れられた調べ」と、ロシアの巨匠の名作を組み合わせたプログラムをどうぞお楽しみください。
(秋元孝介)

インタビュー記事はこちらから

プロフィール
秋元 孝介(Kosuke AKIMOTO)Piano

2018年、ピアノ三重奏団「葵トリオ」のピアニストとして、第67回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ三重奏部門で日本人初の優勝。現在は国内外で多数の演奏活動を行いながら、ミュンヘン音楽演劇大学大学院、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程にて更なる研鑽を積んでいる。
これまでに、第2回ロザリオ・マルシアーノ国際ピアノコンクール 第2位、第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール 特別賞などを受賞。葵トリオによる多数の公演のほか、ソロリサイタルやオーケストラとの共演、室内楽奏者としても数多くの演奏を行っている。特にメトネルの作品を中心としたロシア音楽のレパートリーに定評があり、積極的に演奏を行っている。これまでに自身が収録に参加したCDは、師の有森博とのピアノデュオによるストラヴィンスキーの「春の祭典」、葵トリオによる「ミュンヘン国際音楽コンクール優勝記念盤」ほか4枚、クラリネット奏者Sérgio Piresとの「Les Six」など、国内外でこれまでに8枚リリースされており、いずれも高い評価を得ている。
東京藝術大学音楽学部を首席で卒業後、同大学院音楽研究科修士課程を首席で修了し、サントリーホール室内楽アカデミーでも研鑽を積んだ。

*やむを得ない事情により日時・内容等の変更、中止等がある場合がございます