多彩な才能を持つ気鋭の共演!第2弾!
独自の色彩感が光る
20世紀の革新的な作曲家たち──
第一線で活躍する「石上真由子 × 吉見友貴」
華やかなこの二人のデュオは、意外にも前回の美竹サロンでの公演が初めてであった。
石上真由子氏のヴァイオリンは、オーセンティックでありながらも瑞々しい輝きを放ち、凛とした芯の通った美しさが際立つ。
一方、吉見友貴氏のピアノは、音楽的な深みをさらに増しつつ、豊かな歌心と独自の感性で、聴く者を引き込む。
彼らは、ステージに立つだけでドラマの幕が開くような独特のオーラを纏い、選ばれしアーティストだけに許された「華」を持ち合わせているようだ。
さらに、緊迫感に満ちた演奏とは対照的に、心地よいトークでは二人の軽妙な掛け合いが光り、微笑ましささえ感じられる。
サロンコンサートならではの親密な魅力だ。
彼らの研ぎ澄まされたセンスは、演奏に限らずプログラミングへのこだわりにも如実に現れている。
前回のフレンチプログラムではこれまで気がつかなかった作品の魅力と、彼らの新たな一面を垣間見ることができた。
今回は、ドビュッシーの神秘的なヴァイオリンソナタと、ストラヴィンスキーの躍動感あふれる「イタリア組曲」、そしてレスピーギの情熱と哀愁が織りなすロ短調ソナタという、20世紀を代表する3人の巨匠たちの作品に挑む。
これらの作品に秘められた色彩、神秘、躍動、情熱──といった個性を、「石上真由子 × 吉見友貴」が唯一無二の表現力で鮮やかに描き出すことだろう。
彼らの音楽は、自由で独創的であるだけでなく、その背景にはクラシック音楽の本質ともいえる「普遍性」がしっかりと基盤になっている。
その絶妙なバランス感覚こそが、多くの聴き手が彼らの音楽に共感し、魅了される理由ではないだろうか。
2025年のプロローグ、ここにあり。
鮮やかな印象を刻む、美しい一年の始まりを、この公演で迎えていただきたい。 (渋谷美竹サロン)