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【公演延期】石上 真由子&江崎 萌子 ベートーヴェン 10のヴァイオリンとピアノのためのソナタの秘密《Vol.3》〈幼き日の印象〉

2025年07月24日 [木]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

ヴァイオリン石上 真由子
石上 真由子(Mayuko ISHIGAMI)Violin
日本音楽コンクール、ルーマニア国際音楽コンクール、宗次エンジェルヴァイオリンコンクール、チェコ音楽コンクール、バルトークコンクール等、国内外で優勝・受賞多数。
題名のない音楽会、NHKクラシック音楽館、NHK-FM名曲リサイタルやリサイタル・ノヴァ、「ブラボー!オーケストラ」等に出演。
東京交響楽団、東京都響交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、大阪交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、ブラショフ国立交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、旧 東京ニューシティ管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、愛知室内オーケストラ、山形交響楽団など、国内外で多数のオーケストラと共演。
Charlottesville Chamber Music Festival・Festival Academy Budapest・Elba Isola Musicale d'Europa・Lobero Theatre Chamber Music Projectなど、欧米各地の音楽祭・演奏会に出演。
長岡京室内アンサンブル、アンサンブル九条山メンバー。室内楽コンサートシリーズEnsemble Amoibe主宰。
Music Dialogue、CHANEL 室内楽、京都コンサートホール、公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト。
京都市芸術新人賞、音楽クリティック・クラブ賞、大阪文化祭賞、青山音楽賞、藤堂音楽賞受賞。
日本コロムビアよりCD「ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ」、「ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番」、ALTUSより「ラヴェル:ツィガーヌ」好評発売中。
www.mayukoishigami.com
Twitter @MayukoIshigami / Instagram @mayukoishigamiviolin
Facebook https://www.facebook.com/IshigamiMayuko/

江崎 萌子(Moeko EZAKI)Piano
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス大ホール、パリ・フィルハーモニーブーレーズホールにてソリストを務めたのをはじめ、日本、ドイツ、フランスを中心に演奏活動を行う。これまでに東京交響楽団、中部ドイツ放送交響楽団、Orchestre symphonique et lyrique de Nancy 等と共演。シャネル・ピグマリオン・デイズアーティストとして東京・ネクサスホールにて全六回のソロリサイタルを行う。
第8回ヴェローナ国際コンクール(イタリア)第2位およびクラシックソナタ賞、女性演奏家賞受賞。 その他、第26回エピナル国際コンクール(フランス)入賞およびオーケストラ賞、現代曲賞、第80回日本音楽コンクールピアノ部門入選、第4回東京ピアノコンクール第2位など国内外で入賞を重ねる。
室内楽にも数多く取り組み、ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール、ゲヴァントハウスメンデルスゾーンザール、ドレスデンシュターツカペレにて演奏するほか、Festival de musique St Amand deVergt、ラヴェル音楽祭、Music Dialogueディスカバリーシリーズ、シャネル室内楽シリーズ等に出演。ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール第2位受賞。
桐朋女子高等学校音楽科首席卒業後、パリスコラ・カントルム音楽院にてテオドール・パラスキヴェスコ、パリ国立高等音楽院にてフランク・ブラレイ、上田晴子の各氏に師事し修士課程を卒業。ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽大学演奏家課程にてゲラルド・ファウト氏のもと研鑽を積み、2022年最高点で国家演奏家資格を取得、2023年より同大学にて教鞭を取る。またメナヘム・プレスラー、マリア・ジョアン・ピレシュ各氏の薫陶を受ける。
オフィシャルホームページ moekoezaki.com

プログラム

エネスク:幼き日の印象 Op.28
ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番(遺作)
三善 晃:ヴァイオリン・ソナタ
ベートーヴェン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3

チケット情報

本公演は、出演者のスケジュールの都合により、延期させていただくこととなりました。
延期後の日程につきましては、現在未定ですが、決定次第あらためてご案内いたします。

お申し込みをいただいたお客様には、別途ご連絡を差し上げます。

 

当日、現地払いでお願いいたします。

5,000円(一般・全席自由席)
4,500円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)

※会員のご紹介はこちら
https://mitakesayaka.com/members/

★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。

お問い合わせ先

主催渋谷美竹サロン/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com

ベートーヴェン×邦人作家
深化する対話、響き合う“記憶、未来”


シリーズ第3回を迎えるM&Mデュオ(石上真由子×江崎萌子)のベートーヴェン全曲演奏シリーズ。
今回のプログラムは、エネスク、ラヴェル、三善晃、そしてベートーヴェン。
これまで「世俗と神秘」「狂喜と狂気」という濃密なコンセプトで展開されてきた本企画が、この第3回において、さらに深化を遂げる気配を漂わせている。


今回のテーマは「幼き日の印象」。
時代や国境を超えて、作曲家たちが、それぞれに手探りで歩み始めた「創造のはじまり」に焦点が当てられる構成となっている。

エネスク《幼き日の印象》。
この作品は、夢と現実の境界をぼんやりとたゆたうような戸惑いが魅力だ。
情緒的な描写と繊細な音色を要するこの作品を、石上・江崎両氏がどのように紡ぎ出すかに注目したい。
続くラヴェルの《ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番(遺作)》では、若き日のラヴェルが見せた詩的、かつ実験的な感性が表出する。
洗練と瑞々しさを併せ持つこの作品に、デュオの知的で透明感のある音楽性がどう寄り添うのか、シリーズの中でもひときわ味わい深い一幕となるだろう。
そして、三善晃《ヴァイオリン・ソナタ》の存在が、このプログラムをただの“時代横断”ではない、深い“文脈のある対話”へと昇華させる。
三善は戦後日本のクラシック音楽の中心的な存在として、“音と言葉”、“沈黙と響き”の関係を徹底的に問い続けた作曲家である。
彼の作品からは、音楽が、時代を超えた個人の記憶と密接に結びついていることを実感させられる。
そして今回取り上げるメインのベートーヴェン《ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第3番》は、Op.12の中でも特に高い完成度を誇る作品であり、古典的形式の中で、遊び心と情熱があふれている。
石上氏が語るように、「ベートーヴェンのソナタは他作品と並べてもその存在感が決して薄れない」。
まさにその言葉どおり、今回も多様な作品群の中で、確かな重力を放つ中心として輝くだろう。

記憶、対話、沈黙、革新──。
M&Mデュオが選び、奏でる4つの作品から浮かび上がるのは、“時間”をめぐる壮大な音の旅路かもしれない。
第1回・第2回で高く評価された構成力と音楽性が、第3回でどのような"風景"を描くのか。
このシリーズが単なるベートーヴェンの再訪ではなく、「現代におけるベートーヴェンの意義」を探る意欲的な対話であることが、さらに明らかになる公演となるだろう。
(渋谷美竹サロン)