佐藤 卓史

Sato Takashi ピアノ

Profile

1983年秋田市生まれ。東京藝術大学附属音楽高校在学中の2001年、日本音楽コンクールで優勝し一躍注目を浴びる。東京藝術大学を首席で卒業後渡欧、ハノーファー音楽演劇大学、ウィーン国立音楽大学にて研鑽を積む。その間、2006年ミュンヘンARD国際コンクール特別賞、2008年シドニー国際コンクール第4位・ショパン賞、2010年エリザベート王妃国際コンクール入賞、2011年カントゥ国際コンクール第1位、メンデルスゾーン国際コンクール最高位など受賞多数。とりわけ2007年シューベルト国際コンクールでの優勝と、その後の世界各地での演奏活動を通して“現代随一のシューベルト弾き”の評価を確立した。
ウィーン楽友協会など欧州の主要ホールのほか、2011年にはシリア・ダマスカスのダール・アル・アサド文化芸術劇場にてソロリサイタルを開催。2013年にはデビュー10周年を記念してソロリサイタルツアー「ベートーヴェン4大ピアノ・ソナタを弾く」を敢行、全国16都市で演奏し好評を得た。2014年より「佐藤卓史シューベルトツィクルス」を開始、ライフワークとして未完作品の補筆を含む前人未踏のシューベルトピアノ曲全曲演奏に取り組む。
指揮者ジョナサン・ノットの直接指名により、同氏の東京交響楽団音楽監督就任披露演奏会のソリスト(ブラームス:ピアノ協奏曲第1番)に抜擢されたのをはじめ、NHK交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、大阪交響楽団、広島交響楽団、ドルトムント・フィルハーモニーなど内外のオーケストラと多数共演。2007年「ラ・カンパネラ~珠玉のピアノ小品集」(ライヴノーツ)をリリース以来、レコーディング活動にも積極的に取り組んでおり、日本と欧州で20タイトルを超えるCDを発表している。
室内楽奏者としても国際的な評価を得ており、著名アーティストとの共演も多い。2012年よりエリザベート王妃国際コンクールの公式伴奏ピアニストに就任。NHK「ららら♪クラシック」「クラシック倶楽部」、BSテレ東「おんがく交差点」など放送出演も多数。
近年は作編曲の分野でも活躍しており、2017年「オーボエ・ホルン・ピアノのための三重奏曲」をTactual Soundより出版。2021年にはオリジナル作品CD「《ラクリメ》変奏曲~佐藤卓史:2台ピアノ作編曲集」(ライヴノーツ)がリリースされた。