イベントを読み込み中

鈴木舞&尾崎未空デュオリサイタル 〜北欧の巨匠たち Vol.3〜

2026年03月13日 [金]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

ヴァイオリン鈴木 舞
鈴木 舞(Mai SUZUKI)Violin
東京藝術大学卒業後、ローザンヌ、ザルツブルク、ミュンヘンで学び、ディプロマとドイツ国家演奏家資格を取得。ソリストとして欧州、中央・東アジア、南米でツアーを行い、世界各地でリサイタルやオーケストラに招かれる。
国内では、宮内庁主催皇居桃華楽堂での御前演奏会出演やシャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティスト選出のほか、サントリーホール、王子ホール等主要ホールに出演。これまでに読売日響、東響、フィンランド・クオピオ響、ドイツ・ホーフ響、チェコ・モラヴィアフィル、スイス・ローザンヌ室内管などと協奏曲を共演している。
チャイコフスキー国際(ロシア)最年少セミファイナリスト、アンリ・マルトー国際(ドイツ)ファイナリスト。ヴァーツラフ・フムル国際(クロアチア)とオルフェウス室内楽(スイス)で優勝、スピヴァコフ国際(ロシア)第2位。
録音は、東響と共演したベートーヴェン《ヴァイオリン協奏曲》マスネ《タイスの瞑想曲》が日経「モーニング・イン・クラシックス」に収録された他、デビューCD『Mai Favorite』、ピアニスト福原彰美氏とのDuoレ・ゼールで『翼』をリリース。
使用楽器は、株式会社atsumariより貸与されている1682年製ニコロ・アマティ“Grand Amati”。

尾崎 未空(Misora OZAKI)Piano
千葉県出身。2016年第40回ピティナピアノコンペティション特級グランプリ、及び文部科学大臣賞受賞。第20回浜松ピアノアカデミーコンクール第3位。2010年いしかわミュージックアカデミーIMA音楽賞。2012 年第 8 回モスクワ·ショパン国際青少年コンクール(ロシア)第 3 位、及び最優秀小品演奏特別賞受賞。2014年第14回ルービンシュタイン国際ピアノコンクール(イスラエル)では最少年セミファイナリスト。2019年第15回MozARTe international piano competition (ドイツ·アーヘン)で第一位及び聴衆賞を受賞。 2021年第4回タリン国際ピアノコンクール (エストニア) で第3位、及びENSO(エストニア国立交響楽団) 賞受賞。来シーズンにはソリストとして同オーケストラとコンサート出演が決まっている。
2009 年にめぐろパーシモンホールにて初リサイタル、翌年水戸·佐川文庫にてリサイタルを開催して以来、国内外で数多くの演奏会やオーケストラとの共演、また近年は室内楽も積極的に行っている。これまでに共演したオーケストラには、リトアニア国立交響楽団、エストニア国立交響楽団、ミネソタ管弦楽団、ポーランド·クラクフ室内管弦楽団、ポ-ランド·シレジア管弦楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団等、またドイツ、オーストリア、イギリス、ポーランドなどでリサイタルやコンサート出演を重ねる。2017年3月キングレコードよりデビューCD「MISORA」をリリース、5月には浜離宮朝日ホールにてリサイタルを開催し、高く評価された。 昭和音楽大学ピアノ演奏家コース卒業、同附属ピアノアートアカデミー在籍。2018 年秋よりミュンヘン音楽演劇大学に在学。江口文子氏、アンティ·シーララ氏に師事。

*やむを得ない事情により日時・内容等の変更、中止等がある場合がございます

プログラム

グリーグ:ヴァイオリンソナタ第3番 ハ短調 Op.45
シベリウス:5つの小品 Op.81
シベリウス:5つの小品「樹木の組曲」 Op.75 より第5曲『モミの木』(ピアノソロ)
ラウタヴァーラ:ノクターンとダンス

*プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。

チケット情報

当日、現地払いでお願いいたします。

5,000円(一般・全席自由席)
4,500円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)

※会員のご紹介はこちら

★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。

お問い合わせ先

主催渋谷美竹サロン/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com

美しくも力強く、叙情的──
大好評!鈴木舞&尾崎未空による北欧の巨匠シリーズ─最終章─


クラシック音楽は、国や時代、精神性によってさまざまな表情を見せる。
しかし、“北欧の音楽”に出会う機会は、決して多くはない。

北欧の作曲家といえば、
ノルウェーのグリーグ(1843–1907)、
フィンランドのシベリウス(1865–1957)
という二大巨匠はまず外せないだろう。

その音楽には、自然の厳しさと静けさの中で育まれた、独自の民族性や郷土愛が力強く息づいている。
一見控えめで朴訥とすら感じられるその音には、耳を澄ませると確かな熱や息づかいが宿っていることに気づかされる。

今回メインで取り上げるグリーグの《ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調》は、劇的な緊張感と深い祈りを思わせる静寂が交差する、北欧ロマン派の傑作である。
静けさの中に燃えるような情熱──それこそがこの作品の本質だろうと思わせるほど、聴き終えたあとには胸が熱くなる。

シベリウスの《5つの小品 Op.81》、そして《樹木の組曲》より《モミの木》では、壮大な交響曲とは異なる、親密で詩情に満ちた世界が広がる。
短い曲の中に、北欧の森を歩くときのような静寂と、凍てつく空気の透明感が息づいている。

さらに、現代フィンランドを代表するラウタヴァーラ(1928–2016)の《ノクターンとダンス》をセレクトするあたりは、現代作品が得意なこのデュオならではだろう。
夜の気配を纏うノクターンと、神秘的な躍動のダンス。
北欧音楽の精神が、時代を超えてどのように受け継がれてきたのかを辿ることができる。

この対比は、北欧音楽の本質に触れる貴重な体験となるはずだ。
留学先ミュンヘンで研鑽し合った鈴木舞氏と尾崎未空氏。
どんな作品にも既成観念に縛られず真摯に向き合い、全身全霊で音楽を届けようとする姿勢には、毎回圧倒される。

本シリーズが3回目を迎えるのは、多くの人がこの音楽を求めている証だろう。
“北欧の美しく、力強く、そして静けさに秘めたロマンと叙情性”。
その核心へ──ふたりの音楽が、いよいよ深く踏み込む。
最終章にふさわしい、特別な一夜となるだろう。

(渋谷美竹サロン)