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尾崎未空 ピアノ・リサイタル〜シューマン ピアノ・ソナタ全曲演奏〜

2026年12月07日 [月]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

尾崎 未空(Misora OZAKI)Piano
千葉県出身。
12歳でポーランド・クラクフ室内管弦楽団とサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番を演奏し、オーケストラと初共演。翌年にめぐろバーシモンホールにて初りサイタルを開催して以来、国内外で数多くの演奏会に出演する。
これまでに、リトアニア国立交響楽団、エストニア国立交響楽団、ミネソタ管弦楽団、ポーランド・クラクフ室内管弦楽団、ポーランド・シレジア管弦楽団、新日本フィル、日本フィル、東京交響楽団、東京フィル、大阪フィル等数多くのオーケストラと共演。またドイツ、オーストリア、イギリス、オランダ、ポーランド、ノルウェーなどでリサイタル開催やコンサート出演を重ねる。
2016年第 40回ピティナピアノコンペティション特級グランプリ、及び文部科学大臣賞受賞。
2019年第15回 MozARTe international piano comnpetition(ドイツ・アーヘン)で第1位及び聴衆質を受質。2021年第4回タリン国際ピアノコンクール(エストニア)で第3位、及びENSO(エストニア国立交響楽団)賞受賞。
ピアノをアンティ・シーララ氏、江口文子氏に、フォルテピアノをクリスティーネ・ショルンスハイム氏に師事。
2022年にはヘンレ出版社主催による、マレイ・ペライア氏のマスタークラスに参加、同年12月には同出版社オフィスにてサロンコンサートに招かれ、バッハの「ゴルトベルク変奏曲』を演奏した。
現在ミュンヘン在住。

*やむを得ない事情により日時・内容等の変更、中止等がある場合がございます

プログラム

ロベルト・シューマン
ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.11
ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 Op.22
ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.14

チケット情報

<募集スケジュール>
美竹会員 10/16(金) 12:00〜
一般募集 10/23(金) 10:00〜

当日、現地払いでお願いいたします。

5,500円(一般・全席自由席)
5,000円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)

★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。

※会員のご紹介はこちら
→https://mitakesayaka.com/members/
(会員募集は【2025年9月末】で一旦停止となりました。枠が空き次第のご案内となります。次回募集は未定です。)

お問い合わせ先

主催渋谷美竹サロン/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com

幻想、情熱、葛藤────
円熟味を増す尾崎未空のピアノが呼び覚ます、
若きシューマンの魂。


ロベルト・シューマンほど、自らの心の内を率直に、そして複雑に音楽へと映し出した作曲家も珍しいのではないだろうか。
あるときは激しい情熱に身を焦がし、あるときは夢見るような優しさに包まれる。
歓喜と憂愁、大胆さと繊細さ、憧れと焦燥。
相反する感情が目まぐるしく交錯し、ひとつの音楽の中に、いくつもの異なる表情として現れる。
そこには、整然とした古典的な美しさとはまったく異なった、人間の心そのものが持つ、抗いがたい魅力がある。

シューマン自身、その内面に息づく対照的な性格を、情熱的な「フロレスタン」と夢想的な「オイゼビウス」という二つの人物に託していた。
今回取り上げられる3つのピアノ・ソナタは、いずれもシューマンの若き日の創造力が凝縮された作品である。
フロレスタンとオイゼビウスの名でクララに捧げられた、幻想と詩情に満ちた第1番。
幾度もの推敲を重ね、激しい情熱と繊細な抒情が共存する第2番。
そして、クララの旋律による変奏曲を内に抱き、愛と葛藤が交錯する「グランド・ソナタ」第3番。

古典的なソナタという形式を拠り所としながらも、そこから溢れ出そうとする自由な精神。
ときに音楽は思いがけない方向へ走り出し、ときに何気ない旋律の中に、胸を締めつけるような美しさが宿る。
それは、ひとりの青年の心の軌跡が、そのまま音になったかのようである。
この3作品を一夜で聴くことは、単に3つの大曲を続けて味わうことではなく、
シューマンという類い稀な芸術家の内面へ、少しずつ深く分け入っていく特別な体験となるだろう。

そして、この濃密な音楽の旅へと私たちを導くのが、ピアニスト尾崎未空である。
音楽の核心をとらえて離さない多彩な表現力、その深さと拡がりに、圧倒されてしまうのではないだろうか。
日本とドイツで音楽家として充実した歩みを続ける尾崎氏が、若きシューマンの魂をどのように呼び覚ますのか──
それこそが今回の演奏会の聴きどころである。

以前、尾崎氏が語ってくれた、リヒテルとの共演でも知られる巨匠エリザベス・レオンスカヤとのエピソードも忘れられない。
舞台上のレオンスカヤは、ひときわ大きく見えたという。
あの途方もないエネルギーは、一体どこから生まれるのだろうか。
演奏後、彼女がそう尋ねると、レオンスカヤはまっすぐに目を見つめ、ただ一言、「音楽」と答えたそうだ。

円熟とは、穏やかな情熱になることではない。
外へと燃え上がっていた情熱が、内側に深く湧き上がる力へと姿を変え、
音楽に秘められた繊細な感情や、言葉にならない心の揺らぎにまで、耳を澄ませることができるようになることではないだろうか。
若きシューマンが、溢れんばかりの情熱を注いで生み出した音楽。
それが時を経て、成熟を深めつつある演奏家の手によって、いま新たな生命を与えられる。

尾崎未空のピアノを通して、シューマンの幻想はどこまで広がり、その情熱はどのような響きを現すのだろうか。

若きシューマンが描いた3つのソナタの世界を心ゆくまで浸りたい。(渋谷美竹サロン)