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12月13日 19:00 〜 黒川侑&務川慧悟サロンコンサート-Violin&Piano-

2017年12月13日 [水]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

ヴァイオリン黒川 侑

プログラム

モーツァルト - クライスラー: ロンド
ショーソン: 詩曲 Op.25
サラサーテ: ファウストによる新しい幻想曲 Op.13
シュトラウス: ヴァイオリンソナタ Op.18

お問い合わせ先

主催美竹清花さろん/株式会社ILA株式
070-2168-8484
03-6452-6711
info@mitakesayaka.com
滑らかで美しく、温かく、艶やか…
ヴァイオリニスト黒川侑×ピアニスト務川慧悟による期待のデュオ。


務川慧悟さんのソロピアノでは、ラヴェルやバラキレフの驚嘆すべき完璧な演奏で、すでにご存知の方も多いでしょう。しかし、務川さんの“アンサンブルの巧さ”、これにも舌を巻いてしまいます。務川さんはアンサンブルのツボをしっかりと体得されているようで、息のピッタリと合ったすばらしいアンサンブルを短時間のうちに仕上げてしまいます。ですから、彼にアンサンブルや伴奏をお願いしたいという要請が次から次へと来ているようです。しかし、大変に過密なスケジュールのため、ほとんど応えることができていないようです。ソロの魅力と共演、アンサンブルの魅力、若くしてその両方に秀でた特別な才能を発揮しているということは、特筆に値すべきでしょう。その務川さんが今回は満を持して、特別に黒川侑さんとの共演に臨みます。

黒川侑さんといえば、ヴァイオリン部門で、なんと16歳という最年少クラスで日本音楽コンクールに優勝された方のお一人です。現在は、ベルギーを拠点としてヨーロッパで活躍中の新進気鋭の日本のサムライです。

わたしが美竹さろんで黒川侑さんのヴァイオリンの“音”に初めて接したとき、その音色の温かく響く美しさ、艶やかさに感嘆しました。ヴァイオリンの“音”を言葉で表現することなどほとんど不可能ですが、あえてもう少し試みるならば、なんとも滑らかで美しく、温かく、艶があり、聴いていて心身が癒され、身体全体で安らぎを感じることができる響き・音色、まるで万人を照らすお天道様の匂いを感じるような温かさ、そんな印象を感じました。若手ヴァイオリニストでも際立った個性的な音色・響きを発揮される方がいます。たとえば服部百音さんの妖しい陰影のある深淵さ――とてつもない魅力ですが、黒川侑さんの音色・響きは、それとはまったく対照的で、晴朗に輝き、そして自然な美しさです。いったいこの違いはどこから来るのでしょうか…本当に面白いものです。

黒川侑さんのヴァイオリンを聴いたことのない方は、事前勉強として、『題名のない音楽会』など、テレビ番組に出演されたときのコンサートの一部がYoutubeにアップされていますので、視聴されてみてはいかがでしょうか。

今回のプログラムでは、明るい軽快なモーツァルト、しっとりとしたショーソン、毅然としたヴァイオリンの凄さ、醍醐味、すばらしさをたっぷりと味わえるサラサーテやシュトラウスなど、初心者から通の方までが楽しめるようプログラムにも工夫が凝らされています。

(渡辺公夫)


プロフィール
黒川 侑 Violin

2006年日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)他3つの特別賞を受賞。
2015年ルドルフォ・リピツァ―国際ヴァイオリンコンクールにてAnna Piciulin特別賞、2016年仙台国際音楽コンクールにて聴衆賞を受賞。
これまでにスイス・ロマンド管弦楽団、スペイン国立管弦楽団を始めとする国内外のオーケストラとの共演、リサイタルなど多くの演奏会に出演。京都市交響楽団定期演奏会(広上淳一氏指揮)での演奏がCD「名曲ライブシリーズ」に収録、リリースされた。
また国際音楽祭ヤング・プラハに招待され、ファイナルコンサート(ドヴォルザークホール)で、プラハ室内交響楽団と共演。音楽祭の名誉総裁、ヨゼフ・スーク氏に絶賛された。その後再度招待され、ワルトシュタイン宮殿を始め、チェコ各地で演奏会に出演して高い評価を受ける。
工藤千博、P・ヴェルニコフ、漆原啓子、堀米ゆず子、藤原浜雄、S・ルセフの各氏に師事。
これまでに倉敷市芸術文化奨励章、岡山芸術文化賞グランプリ、音楽クリティック・クラブ賞奨励賞、京都府文化賞奨励賞、京都市芸術新人賞、青山音楽賞、出光音楽賞を受賞。


務川慧悟 Piano

1993年生まれ。東京藝術大学1年在学中の2012年第81回日本音楽コンクール第1位受賞を機に本格的な演奏活動を始める。
2015年エピナル国際ピアノコンクール(フランス)第2位。2016年イル・ド・フランス国際ピアノコンクール(フランス)第2位。コープ・ミュージック・アワード国際コンクール(イタリア)ピアノ部門第1位、各部門優勝者によるファイナルにて聴衆賞を受賞。2017年シャネル・ピグマリオン・デイズのアーティストに選出され「ラヴェルピアノ作品全曲演奏」をメインテーマに、全6回のリサイタルを開催中。
これまでに、日本各地、スイス、上海にてソロリサイタルを開催のほか、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、フランスにてロレーヌ国立管弦楽団、等と共演。ソロ、コンチェルト、室内楽と幅広く演奏活動を行うほか、「ピアノの本」において留学記、ヤマハHPにてコラムを連載するなど多方面で活動している。
現在、パリ国立高等音楽院に在籍。フランク・ブラレイ、上田晴子、テオトール・パラスキヴェスコ、横山幸雄の各氏に師事。