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2月23日 19:00〜 横山幸雄が紡ぐ“編曲作品特集

2018年02月23日 [金]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

ピアノ 横山幸雄

プログラム

*曲目・演奏順は変更になる場合がございます。
バッハ(ヘス、横山幸雄):主よ、人の望みの喜びよ
バッハ=ブゾーニ:シャコンヌ
横山幸雄:オマージュ・ア・ラフマニノフ~ヴォカリーズ
ラヴェル:クープランの墓より プレリュード、フォルラーヌ、 メヌエット、リゴードン
リスト:愛の夢
リスト:リゴレットパラフレーズ

お問い合わせ先

主催美竹清花さろん/株式会社ILA株式
070-2168-8484
03-6452-6711
info@mitakesayaka.com
https://pro.form-mailer.jp/fms/58a7d812135236
鮮烈な横山幸雄・編曲作品特集を聴く!
美竹清花さろん名誉顧問・横山幸雄第2弾特別演奏会のお知らせ

2017年9月12日横山幸雄コンサートは、さすが王者の貫禄といった次元の異なる秀逸な演奏を間近にす ることができ、まさに至福のひとときでした。そして、待ちに待った今回2018年2月23日(金)は、めったに聴くチャ ンスのない“横山幸雄が紡ぐ編曲作品特集”です。普段はほとんど聴くことのできない編曲から生まれた名作 の数々から、横山幸雄という稀有のピアニスト・音楽家のポテンシャル、威力、深層に迫ることができる貴重な

体験となるでしょう。 横山幸雄のようなピアニストは、世界中のどこを探してもいません。ショパン全曲を完全に暗譜で2日間の連 続演奏で弾いてしまいます。ギネスブックに記録されている横山幸雄の記録を更新する者は“横山幸雄”以 外にありません。最近では、一回の演奏会でコンチェルト4曲に挑むという試みも好評を博しています。オーケストラにとってはこれほど過酷なこともないでしょうが...(笑)。しかし、そうした誰もが目に見える超絶で非凡な才能 が横山幸雄の特長であり、本質であるとはいえません。ピアニスト横山幸雄の本質、特長は、やはりその芸術 性にあるといえます。 これを誰にも納得できるような説明をすることは至難なことです。しかも、わたしのような音楽には門外漢の素 人がそうした大胆なことをやろうというのは、ある意味、音楽の神に対する冒涜のようなものかもしれません。しかし、あえてそうした無用の饒舌を行う理由は、クラシック音楽は万人のものであり、その恩恵に与れない者は 誰一人いないと信じているからです。 わたしが感じるピアニスト横山幸雄の魅力は、まず“黄金のバランス”をそなえていることです。過度なデュナ ーミクやアゴーギグは決して用いません。あくまでも中道で、自然体、明るく健康的、颯爽としています。赤ワイン でいえば、極上のロマネ・コンティのような味、薫りの演奏、それが横山幸雄の演奏といえます。

2 0 1 7 年 9月1 2日美 竹 清 花さろんでのコンサートでは、アンコール曲としてシューベルト即 興 曲3番( OP.90-3)が披露されました。わたしがとても好きな曲で、アンコールで採り上げられたことに驚喜しました。そし てその演奏は、胸に深く突き刺さるほどのインパクトがありました。わたしはこの曲をブレンデルの引退時の演奏 で楽しんできましたが、横山幸雄の演奏を聴き、横山幸雄は本当にすごい!と改めて感じました。ブレンデルの 演奏が“60代の追憶”だとしたら、横山幸雄の演奏はそれよりもまだ若さが残る“40~50代の追憶”といったらよいのでしょうか、いくぶん速めの、颯爽とした、なんともいえない切ない追憶を感じさせるような、若きシューベ ルトが作曲に臨んだときの心境を、やさしく、温かく、美しく、共感をもってさらけ出すような演奏といえましょうか、 とんでもない名演でした。 横山幸雄の演奏はあくまでも中道であり、自然体で、ピアノの特性に決して逆らうものではありません。ここぞ“この音符”―― という場面では、個々の音、響きにこだわりますが、あくまでも美しく自然なフレージング、コンテ キスト、そして曲全体の構成を大切にします。全体構成、物語・コンテキスト、フレージング、個々の音、そうした すべての要素が等しく大切にされ、極上のバランスがはかられ“、一つの生命”となって輝いています。このよう な横山幸雄の音楽の体験は、CDや放送などによる音響機器を通した体験ではなく、コンサートでの生の体 験として、ぜひ心身で味わってほしいと願っています。
(渡辺公夫)

プロフィール
横山幸雄 Piano
1990年ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人 として最年少で入賞以来、人気実力ともに音楽界をリー ドするトップアーティストとして活躍。
2010年に、ポーランド政府より、ショパンの作品に対して 特に顕著な芸術活動を行った世界で100名の芸術家 に贈られる「ショパンパスポート」が授与される。 同年「ショパン・ピアノ・ソロ全166曲コンサート」および 2011年には「212曲」を演奏し、「24時間でもっとも多い 曲数を1人で弾いたアーティスト」としてギネス世界記録に 認定。この公演は毎年少しずつ形を変えてゴールデンウィークの恒例コンサートとなる。 2013年からベートーヴェン生誕250周年に向けてスタ ートした「ベートーヴェン・プラス」や、2015年、パリにおい てラヴェル生誕140年を記念し全曲演奏会を成功させる など、数々の意欲的な取り組みにより高い評価を確立し ている。 CDは文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞等、栄えある賞を受賞。 最新CDは「ファンタジー」(ソニー・ミュージックダイレクト)。