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上村文乃チェロリサイタル(ピアノ:松本 和将)

2023年10月22日 [日]
開場14:30 開始15:00
渋谷美竹サロン

出演

ピアノ 松本 和将

プログラム

ベートーヴェン:魔笛の主題による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
カタロニア民謡:鳥の歌
ラヴェル:亡き王女の為のパヴァーヌ
ポッパー:妖精の踊り Op.39
倉田高:日本人形の踊り
ピアソラ:リベルタンゴ

ラフマニノフ(コチシュ編): ヴォカリーズ
久石譲:ジブリ映画作品から
ストラヴィンスキー:イタリア組曲

チケット情報

当日、現地払いでお願いいたします。

5,000円(一般・全席自由席)
4,500円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)

※会員のご紹介はこちら

★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。

お問い合わせ先

主催渋谷美竹サロン/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com
いま注目の女性チェリスト上村文乃が世界に放つ“鳥の歌”
多彩な輝きを放ち続ける松本和将とのデュオによって平和を願う


「現在のバッハの総本山、本拠は日本にある」と本場ドイツでも最高の評価を集めている鈴木雅明氏率いるBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)。
いま注目の女性チェリスト上村文乃氏は、このBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)のメンバーとしても活躍しており、モダン奏法のみならず、ピリオド奏法でも活躍しており、その堂々たるパフォーマンスによって、今やソロ、室内楽での活躍も目立ち、各方面から引っ張りだこだ。
2022年7月、米インディアナ州インディアナポリスで開かれた「国際バロック・コンクール」でも堂々と優勝を果たしている。
この時の演奏では、多くの方が「上村文乃という若い女性チェリストにノックアウトされてしまった」と評判になった。

日本人離れした美しく華麗なイメージから、装飾的で華やかな演奏を想像してしまうが、決してそんなことはない。
脱力されたしなやかなボーイング、生命力溢れるある息づかい、地に足の付いた奥深い安定したふくよかな音色、響き、そして気品…彼女のチェロの魅力はとうてい一言二言では表現しえない。

今回はピアニスト松本和将とのデュオという点でも注目だ。彼は第67回日本音楽コンクール優勝(併せて増沢賞はじめ全賞を受賞)を始めとして、ブゾーニ国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールなど数多くの受賞歴があるが、指導者としても精力的な活動が注目されている。

上村文乃の前回の美竹サロン初登場の2022年は、同年2月にロシア軍のウクライナ侵攻というショッキングなニュースの渦中、あえてロシアの巨匠を中心としたプログラミングが印象的であったが、トークでの「クラシック音楽と政治は切り離せない面がある。だからこそ音楽家は音楽を通じて表現していきたい」という彼女の率直な言葉が印象的であった。

今回のプログラムでは、かねてより希望の多かった「鳥の歌」も採り上げられている。奇しくも2023年はパブロ・カザルス没後50年にあたる。
20世紀を代表する世界的なチェリストで平和活動家でもあったスペイン、カタルーニャ出身のパブロ・カザルス(1876-1973)によって世界的に有名になった曲だ。
特に、1971年10月24日、国連総会で平和を訴え、演奏した逸話が有名だ。(Youtubeでも確認できる)当時、94歳だった彼は、舞台から聴衆に向け、静かに語った。
「もう40年近く人前で演奏していない。今日は演奏しなければならない。カタロニアの民謡の短い曲を演奏する。それは『鳥たちの歌』と呼ばれている。空にいる鳥たちはこう歌っているのだ『Peace, Peace, Peace(平和、平和、平和)』・・・と。
カザルス没後50年に因み「鳥の歌」が挿入されているが、プログラムは上村文乃のチェロが存分に味わえる多彩なものとなっている。
(渋谷美竹サロン)


プロフィール
上村 文乃(KAMIMURA Ayano)Cello

6歳よりチェロをはじめる。桐朋女子高等学校(音楽科)卒業後、桐朋学園大学ソリストディプロマコース、ハンブルク音楽演劇大学、バーゼル音楽院、スコラカントゥルムバーゼル(古楽科)にて学び7年間の留学を終え2020年に帰国。
第5回東京音楽コンクール弦楽部門第2位。第4回ルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門第1位およびルーマニア大使館賞受賞。第80回日本音楽コンクール第2位。第65回全日本学生音楽コンクール大学の部第1位および日本放送協会賞受賞。イタリアトレヴィーゾ国際音楽コンクールにて優勝。2022年第23回ホテルオークラ音楽賞受賞。第2回インディアナポリス国際バロックコンクール優勝。
これまでに東京フィル(小林研一郎)、読売日響(下野竜也)、名古屋フィル(大友直人)、京都市交響楽団(鈴木優人)、ワロニー王立室内管弦楽団(フランク・ブラレイ)、バーゼル交響楽団(クリストフ・ゲトショルド)等と、室内楽では深澤亮子、徳永二男、樫本大進等の世界的な演奏家と共演。また、霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、北九州国際音楽祭、東京・春・音楽祭、仙台クラシックフェスティバル、ル・ポン国際音楽祭、アスペン音楽祭(アメリカ)、ピアティゴルスキーチェロフェスティバル(アメリカ)、チェロビエンナーレアムステルダム(オランダ)、モニゲッティ&フレンズ(スイス)等の音楽祭に出演。
チェロを熊澤雅樹、井上雅代、毛利伯郎、堤剛、アルト・ノラス、イヴァン・モニゲッティ、ソル・ガベッタの各氏に、室内楽を原田幸一郎、徳永二男、クァルテット・エクセルシオの各氏に、古楽奏法をクリストフ・コワン氏に師事。
トリパルティ・トリオやバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとしても活躍中。オーケストラとの共演や国内外での室内楽での演奏も高く評価されており、モダンチェロの演奏にとどまらず、ピリオド楽器を用いた歴史的演奏法にも取り組み、双方において第一線で活躍の場を広げる稀有なチェリストである。
https://www.ayano-kamimura.com


松本 和将(MATSUMOTO Kazumasa)Piano

幼い頃よりピアノに目覚め、高校在学中の1997年ホロヴィッツ国際ピアノコンクール第3位入賞をはじめ、翌年の第67回日本音楽コンクール優勝(併せて増沢賞はじめ全賞を受賞)、2001年ブゾーニ国際ピアノコンクール第4位、2003年エリーザベト王妃国際音楽コンクール第5位入賞など国内外で数多くの受賞歴を持つ。
これまでにプラハ交響楽団、プラハフィル、ベルギー国立オーケストラ、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団など多くのオーケストラと共演。
ピアノ・ソロの活動としては2016年より「松本和将の世界音楽遺産」と題したリサイタルシリーズを開始。同シリーズでは1年間に1つのコンセプトを掘り下げることによって他の追随を許さない高度に凝縮された音空間を達成している。
また、室内楽にも積極的に取り組み、イザベル・ファウスト、前橋汀子、宮本文昭、漆原啓子、長谷川陽子、藤木大地、三浦一馬、塩谷哲など多くの名演奏家と共演。上里はな子(Vn)、村井航(Vc)とピアノトリオを結成し、全国ツアーやオーケストラとの共演を重ねるほか、室内楽に特化した「愛知カンマ―ムジークアカデミー」を設立し室内楽の普及と人材の育成に努める。
これまでに2枚のレコード芸術特選盤(「展覧会の絵」「後期ロマン派名曲集」)を含む23枚のCDをリリース。東京音楽大学 准教授、名古屋音楽大学ピアノ演奏家コース 客員准教授として、後進の指導にもあたっている。
公式HP:http://www.kaz-matsumoto.com
Twitter:@kazmatsukic
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCrhBnjDRO35kYp64utCNxmg



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