いま輝いている豪華5人のメンバーによるクインテット
年末に美竹サロンで聴く魅惑の室内楽の極み──
美竹サロンの今年の大取(おおとり)となるコンサートは室内楽です。
なんとそのメンバーは、尾崎 未空[Pf.]、鈴木 舞[Vn.]、伊藤亜美[Vn.]、安達真理[Va.]、伊東 裕[Vc.]の5人で、まさに日本を代表する真の若手演奏家5人で、これ以上のメンバーが集合することは至難でしょう。
そんな、いまをときめくメンバーでの演奏会が実現できるのは、当サロンでは定番のヴァイオリニストとなりつつある鈴木舞さんのプロデュースあってのことです。
彼女のその類い稀なセンスと真摯な姿勢は、聴き手のみならず、演奏家からも信望が厚いといえます。
まさに2019年、令和元年を締めくくる大取にふさわしい贅沢で極上の極みといってもよい室内楽演奏会となります。
しかもプログラムは、この豪華メンバーが集うからこそ実現できた以下です。
やるせなく甘い、どこかけだるいシューマン:アラベスク(op.18)。
なかなか聴く機会のないヴァイオリンとヴィオラ三重奏のコダーイ:セレナーデ(op.12)。
さらにヴァイオリンによるしっとりした魅惑のR.シュトラウス:ロマンス(へ長調)。
そして、チェロの名曲、ポッパー:ハンガリー狂詩曲。
最後のプログラムは、豪華5人にふさわしく、また「自由に、しかし孤独に」というブラームスをあらわす言葉を的確に映し出すかのような、ピアノ五重奏ヘ短調(Op.34)。
室内楽だからこそ生まれる、サロンでの親密な音楽の語らいに、心地よく身を委ねたいものです。
(美竹清花さろん)
プロフィール
鈴木舞(Mai Suzuki)Violin
東京芸術大学を経て、ローザンヌとザルツブルク、ミュンヘンで研鑽を積む。
2013年ヴァーツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(クロアチア)、オルフェウス室内楽コンクール(スイス)第1位。16年スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンクール(ロシア)第2位等、内外のコンクールで優勝・入賞を重ね、これまでにスイス、チェコ、フィンランド、クロアチアなどのオーケストラと共演をするほか、各地で室内楽やリサイタルに招かれている。将来を嘱望される新世代のヴァイオリニストとして、2012年度シャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティストに選ばれた。
2017年9月にキングレコードよりデビューCD「Mai favorite」をリリース。使用楽器は1683年製のニコロ・アマティ。
Web site:
maiviolin.com
伊藤亜美(Ito Ami)Violin
東京藝術大学音楽学部附属高校、同大学を経て渡欧。ローザンヌ高等音楽院、英国王立北音楽院、グラーツ芸術大学にて研鑽を積む。
日本音楽コンクール、RNCMマンチェスター国際ヴァイオリンコンクール優勝。カールフレッシュ国際ヴァイオリンコンクール第2位。
これまでにスイス、セルビア、韓国、中国、イギリス等えリサイタルを開催するほか、国内外の多くのオーケストラと共演。
気鋭演奏家実験集団Ensemble FOVE, 弦楽四重奏団アミティ・カルテットメンバー。
https://amioike.art/
安達真理(Adachi Mari)Viola
4歳よりヴァイオリンを始め、桐朋学園大学在学中にヴィオラに転向。卒業後、同大学研究生修了。ウィーン国立音楽大学室内楽科を経て、ローザンヌ高等音楽院ソリスト修士課程を修了。
バンベルク交響楽団にて客演首席、インスブルック交響楽団にて副首席を務めたのち、2016年よりパーヴォ・ヤルヴィ氏率いるエストニア・フェスティバル管弦楽団メンバー。
Amity Quartet、Ensemble FOVEなど、室内楽奏者としても精力的に活動している。
ソリストとして、バーデン=バーデン・フィルハーモニー、ローザンヌ室内管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。
2018年に深沢亮子氏とCD『Winterreise』をリリース。
オフィシャルサイト
http://www.mariadachi.com
伊東裕(Yu Ito) Cello
奈良県出身。第77回日本音楽コンクールチェロ部門第1位受賞。葵トリオとして、第67回ARDミュンヘン国際音楽コンクールピアノ三重奏部門第1位受賞。
長岡京室内アンサンブル、関西フィル、日本センチュリー交響楽団、神戸市室内合奏団、藝大フィル他オーケストラと協演。小澤国際室内楽アカデミー、音楽塾オーケストラ、また中之島国際音楽祭、武生国際音楽祭、ムジークフェストなら、北九州国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、東京・春・音楽祭等に参加。NHK-FMリサイタル・ノヴァ、クラシック倶楽部などに出演。藝大にて福島賞、安宅賞、アカンサス音楽賞、三菱地所賞受賞。斎藤建寛、向山佳絵子、山崎伸子、中木健二各氏に師事。東京藝術大学音楽学部を首席で卒業し、同大学院音楽研究科修士課程を修了。現在ザルツブルク・モーツァルテウム大学にてエンリコ・ブロンツィ氏に師事。紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。
尾崎未空(Ozaki Misora)Piano
2016年第40回ピティナピアノコンペティション特級グランプリ、及び文部科学大臣賞受賞。 ショパン国際ピアノコンクールinASIA 中学生部門(2009 年)、プロフェッショナル部門(2013 年)にてアジア大会金賞。2010年いしかわミュージックアカデミーIMA音楽賞。2012年第8回モスクワ・ショパン国際青少年コンクール第3位、及び最優秀小品演奏特別賞受賞。 2009年にめぐろパーシモンホールにて初リサイタルを開催して以来、国内外で数多くの演奏会に出演。これまでにリトアニア国立交響楽団、ミネソタ管弦楽団、東京交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団等と共演。2017年3月キングレコードよりデビューCD「MISORA」をリリース、5月には浜離宮朝日ホールにてリサイタルを開催し、高く評価された。昭和音楽大学卒業、2018 年秋よりミュンヘン音楽演劇大学大学院に在学。江口文子氏、アンティ・ シーララ氏に師事。