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北川千紗ヴァイオリンリサイタル

2021年11月03日 [水]
開場15:30 開始16:00
渋谷美竹サロン

出演

ヴァイオリン北川 千紗
ピアノ 日高 志野

プログラム

パガニーニ:24のカプリースより第11番 ハ長調
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006より プレリュード
イザイ:ポエム エレジアーク 作品12

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 作品12-3
ヴィエニャフスキ:創作主題による華麗なる変奏曲 作品15

※プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。

チケット情報

当日、現地払いでお願いいたします。

4,500円(一般・全席自由席)
4,000円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)

※会員のご紹介はこちら

★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。

お問い合わせ先

主催美竹清花さろん/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com
美しく正確な音程によって紡ぎ出される
ダイナミックかつ思想の行き届いた音楽──


2020年 第89回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)等を受賞。2019年 第16回チャイコフスキー国際コンクールセミファイナリスト。国際コンクールでの優勝を重ねる若き実力派として注目を浴びるヴァイオリニスト、北川千紗さん。
彼女のヴァイオリンに初めて触れたときに、まず驚いたのがその"美しく正確な音程"でした。
音程が不安定に陥りやすいヴァイオリンという楽器を、これほど正しい音程に合わせることができるものなのかと。
音程、という点だけ聞くと「なんだそんなことか…」と感じられるかもしれませんが、特筆すべきは単に音程の正確さだけではありません。
「なぜ正確に音程をとることが必要なのか」その理由にこそ、美学が宿るのではないでしょうか。
彼女にとって、美しく正しい音程や確かなテクニックは、作品解釈においてその理想を叶えるために重要な要素だということが、演奏を通して感じられます。
またそういった技術的な充実のみが神経質に際立っていることは決して無く、スケールが大きく思想の行き届いた音楽が、耳に心地よく響いてきます。
昨年聴いたバルトークの2番のコンチェルトでは、その原始主義的なエッヂの立った響きに圧倒させられました。またその自然体な弾きこなしには美しさすら感じられ、感心させられます。
何事においても技術のための技術はなく、何か大きなビジョンのなかで技術の必要性が生まれるのではないでしょうか。そう考えると、技術的な進化・進歩には常に理想があります。
彼女の確かな技術、そして音楽性の深さには作品を表現したいという意思があり、何か絶妙なバランス感覚を持っているようにも感じられるのです。
サロンではそういった彼女の特長を、より鮮明に感じられることではないでしょうか。

(美竹清花さろん)

プロフィール
北川 千紗(KITAGAWA Chisa)Violin
愛知県生まれ。岐阜県にて3歳半よりヴァイオリンを始める。2020年第89回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)、レウカディア賞、黒柳賞、鷲見賞を受賞。2018年シンガポール国際ヴァイオリンコンクール第2位、併せて聴衆賞、第1回国際ヴィクトル・トレチャコフヴァイオリンコンクール(ロシア)第2位。2011年より2016年までに8つの国際コンクールに優勝している。
これまでにサヴァリア交響楽団、シベリア州国立交響楽団、シンガポール交響楽団、リスト音楽院管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京交響楽団、日本センチュリー交響楽団など共演を重ねる。ラ・フォル・ジュルネTOKYO、飛騨高山音楽祭をはじめロシア、オランダ、ウィーン、ハンガリー、シンガポールなどでの国際音楽祭に毎年出演。NHKテレビ、NHK-FM、BSテレビ放送などにも出演している。CHANELピグマリオンデイズ2019アーティスト。
桐朋学園大学梅津賞、第25回ABC新人コンサート最優秀音楽賞、大垣市文化奨励賞、市民大賞受賞。江副記念リクルート財団第46回生。
ヴァイオリンを青山陽子、青山泰宏、海野義雄、清水髙師の各氏に師事。東京藝術大学附属音楽高等学校を経て同大学を卒業。宗次德二特待奨学生として桐朋学園大学大学院修士課程を修了し、引き続き同大学院で研鑽を積む。
現在一般財団法人ITOHよりGuadagnini1779を貸与されている。


日高 志野(HIDAKA Shino)Piano
東京藝術大学器楽科ピアノ専攻を経て、同大学大学院修士課程を修了。
第5回エミール・ギレリス記念国際コンクール優勝、第17回サンノゼ国際コンクール第2位(アメリカ・カリフォルニア)他、国内外のコンクールで多数入賞。
文化庁新進芸術家海外研修制度、ローム・ミュージックファンデーションより助成を受け、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院で研鑽を積みロシアで本格的な演奏活動を開始する。
日本国内はもとより、ロシア、ウクライナなど世界各地で演奏活動を展開させている。2017年にはロディオン・シチェドリン生誕85周年記念音楽祭での演奏がロシア全土にラジオ放送され、好評を博した。また同録音はモスクワ音楽院より『Faces of Rodion Shchedrin』 としてCDリリースされた。この他エカテリンブルグ(ロシア)でのピアノ・デュオ・フェスティバルをはじめとする音楽祭にも出演を重ねている。
これまでに、アレクサンダー・ソロヴィヨフ指揮ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団との共演のほか、オデッサ・フィルハーモニー管弦楽団等のオーケストラと共演している。
これまでに、故 坂井由紀子、土屋律子、植田克己、海老彰子、ヴャチェスラフ・グリャズノフ、ユーリ・スレサレフの各氏に師事。
日本へ帰国後もロシアとの深い交流は続き、多くのコンサートに招聘されている。