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田原綾子ヴィオラリサイタル

2022年07月23日 [土]
開場13:30 開始14:00
渋谷美竹サロン

出演

ヴィオラ田原 綾子
ピアノ實川 風

プログラム

シベリウス:ヴィオラとピアノのためのロンド ニ短調 JS162
グリーグ:ヴァイオリンソナタ 第3番 ハ短調 Op.45(ヴィオラ版)

ブリッジ:2つの小品
クラーク:ヴィオラソナタ

※プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。

チケット情報

当日、現地払いでお願いいたします。

5,000円(一般・全席自由席)
4,500円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)

※会員のご紹介はこちら

お問い合わせ先

主催美竹清花さろん/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com
ほとばしる情熱と品性の薫り
新進気鋭のヴィオリスト田原綾子が初登場!


田原綾子氏の演奏に初めて触れたのは今から3年前の2019年春、サントリーホール・ブルーローズであった。
新進気鋭の桐朋の学生らによる演奏だったが、とりわけ、ヴィオラという楽器を通して、まるで自分の声のように歌いあげる田原綾子という女性の姿が脳裏に焼きついたことを記憶している。
ステージに立っているだけで聴衆を魅きつけることができる、しかも上品さが漂っている和風の淑女であった。
演奏ではほとばしるような瑞々しさ、芯のある音、まるで空間に波紋が伝わるかのように彼女の発するエネルギーが伝わってきた。
まだ学生であったが、今後注目され、活躍するヴィオリストになるに違いないと直感した。
それからというもの、アンサンブル、ソロ、その他で彼女の名前をよく見かけるようになり、今年に入ってからもホテルオークラ音楽賞を受賞し、一躍注目されている。

ヴィオラを持たぬ普段の彼女は、おっとりと柔らかい笑顔が印象的な女性だ。
アンサンブルにおけるヴィオラの役割で必要とされる"調和"という要素が、その普段のパーソナリティから十分に伝わってくる。
しかしその一方で、彼女の持つ情熱、バイタリティの高さ、そのことが今回のこの挑戦的なプログラムが証明しているので紹介しよう。

ヴァイオリンの名作、グリーグのヴァイオリンソナタ第3番Op.45ハ短調をヴィオラ版で演奏!
同じ北欧の作曲家であるシベリウスやブリッジの小品、クラークのヴィオラソナタなど、ヴィオラという楽器を十分に堪能することができる盛りだくさんのプログラムとなっている。

さらに注目すべきは、今回のピアニストは實川風氏というから、なんとも豪華な演奏会となりそうだ。
實川氏は今もっとも注目されているソロピアニストではあるが、抜群に安定した質の高いアンサンブルの巧さも特筆ものである。
清流のせせらぎのような美しく不思議な心地よさを耳にすると、ああこれが實川氏の演奏だと毎回ハッとさせられるものがある。
ほとばしる情熱と品性が薫る田原綾子というヴィオリスト、そして円熟の境地に進みつつある實川風氏とのコラボでどんな化学反応が生じるか、本当に注目したい。

(美竹清花さろん)



プロフィール
田原 綾子(TAHARA Ayako)Viola

第11回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、第9回ルーマニア国際音楽コンクール全部門グランプリを受賞。国内外でソロリサイタルを行っており、ソリストとして読売日響、都響、東響、東京フィル等と共演。室内楽奏者として国内外の著名なアーティストと共演するほか、オーケストラの客演首席も務めるなど、活躍の幅を広げている。現代音楽にも意欲的に取り組んでおり、新作の委嘱や世界、日本初演も数多い。
TV朝日「題名のない音楽会」、NHK-BS「クラシック倶楽部」、FMリサイタル・ノヴァ、宮崎国際音楽祭、武生国際音楽祭などに出演。ヴィオラ・スペース、ヴェルビエ音楽祭、パブロ・カザルス音楽祭などに参加、今井信子や大山平一郎、ジェラール・コセ、タベア・ツィマーマンなどの各氏から薫陶を受ける。
桐朋学園大学、桐朋学園大学院大学、パリ・エコールノルマル音楽院を修了後、現在はデトモルト音楽大学にてファイト・ヘルテンシュタイン氏のもとで学ぶ。2019年度明治安田QOL文化財団海外留学研修生。これまでに藤原浜雄、故岡田伸夫、ブルーノ・パスキエの各氏に師事。サントリー芸術財団よりPaolo Antonio Testoreを貸与されている。第23回ホテルオークラ音楽賞受賞。


實川 風(JITSUKAWA Kaoru)Piano

2015年ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール(パリ・フランス)第3位、最優秀リサイタル賞、最優秀新曲演奏賞を受賞。2016年カラーリョ国際ピアノコンクール(カラーリョ・イタリア)にて第1位を受賞。本格的に国内外での演奏活動を広げる。
ベートーヴェンを核とした重厚なレパートリーに取り組む一方、邦人作品の初演でも作曲家より指名を受け携わる。
海外の音楽祭への招待には、上海音楽祭、ソウル国際音楽祭、ノアン・ショパンナイト(フランス)・アルソノーレ(オーストリア)がある。
東京藝術大学附属高校・東京藝術大学を首席で卒業し、同大学大学院(修士課程)修了。
山田千代子・御木本澄子、多 美智子、江口玲の各氏に師事。グラーツ国立音楽大学ポストグラデュエイト課程にて、マルクス・シルマー氏に師事。