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モーツァルト 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調, K.563(毛利 文香&近衞 剛大&ミンジョン・キム)

2024年11月21日 [木]
開場18:30 開始19:00
渋谷美竹サロン

出演

ヴァイオリン毛利 文香

毛利 文香(Fumika MOHRI)Violin
ソウル国際音楽コンクール第1位、パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール第6位、モントリオール国際音楽コンクール第3位。横浜文化賞文化・芸術奨励賞、ホテルオークラ音楽賞等受賞。
慶應義塾大学文学部卒業。桐朋学園大学ソリストディプロマコース、クロンベルクアカデミー、ケルン音楽大学修了。
これまでに、田尻かをり、水野佐知香、原田幸一郎、ミハエラ・マーティンの各氏に師事。


近衞 剛大(Takehiro KONOE)Viola
ヨハネス・ブラームス・コンクール第1位、ARDミュンヘン国際音楽コンクール第3位。2023年には、カピバラ・ピアノ四重奏団として大阪国際室内楽コンクールにて第1位を受賞
最近では、アムステルダムのグラハテン・フェスティバル2025のレジデンスアーティストに選ばれるなど、ベルリンを拠点としながら、ソリスト、室内楽奏者として国際的に演奏活動を行っている。
今井信子、フランシアン・シャットボーンの両氏に師事。

ミンジョン・キム(Minjoung KIM)Cello
パウロ国際チェロ・コンクール、ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール、ジュネーブ国際音楽コンクールなど、数々の国際コンクールで入賞。2023年には、カピバラ・ピアノ四重奏団として大阪国際室内楽コンクールにて第1位を受賞
小澤征爾スイス国際アカデミー、マールボロ音楽祭などの音楽祭にも継続的に参加している。
現在、クロンベルクアカデミーにて、ヴォルフガング・エマニュエル・シュミット氏に師事。

プログラム

ベートーヴェン:ヴィオラとチェロのための二重奏曲《2つのオブリガート眼鏡付》変ホ長調 WoO.32
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 Op.10
モーツァルト : 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

*プログラム等は、やむを得ない事情により、 変更になる場合がございます。

チケット情報

当日、現地払いでお願いいたします。

5,500円(一般・全席自由席)
5,000円(会員・指定席あり)
2,500円(学生・全席自由席)

※会員のご紹介はこちら
https://mitakesayaka.com/members/

★8Fラウンジにてウェルカムドリンクとお茶菓子をご用意しております。

お問い合わせ先

主催渋谷美竹サロン/株式会社ILA
03-6452-6711
070-2168-8484
info@mitakesayaka.com

モーツァルトという天才の煌めきがいまここに。
3人の名手が紡ぐ、燦然と輝くディヴェルティメントK.563


モーツァルトがディヴェルティメントK.563を作曲したのは、かの「ジュピター」他、モーツァルトの交響曲の至宝とされる最後の3つの交響曲を完成した1788年の創作意欲がピークを迎えていた時期だ。
ディヴェルティメント(嬉遊曲)」というと、軽快なリズムで親しみやすい旋律の、軽い娯楽的な曲をイメージする方も多いだろう。
しかし、このK.563は、愉しく軽快な音楽であると同時に、モーツァルト音楽の深淵を覗かせる、気高く、かつ精神性の深い作品なのだ。
モーツァルト唯一の弦楽三重奏作品だが、たった3つの弦楽器で、これほど豊穣な音楽を展開するとは、まさに天賦の奇蹟といえるのではないか!
彼の作品のなかでも最も円熟した室内楽作品といっても過言ではないだろう。
演奏時間は全6楽章で約45分と、モーツァルトのどんな交響曲よりも長い。
また、モーツァルトのディヴェルティメントで唯一の、弦楽三重奏という珍しい編成となっている。

モーツァルトの音楽は、「明るい」や「暗い」といった、単純な言葉で形容しきれるものではない。
常に、全人類を太陽のように照らしながらも、気高さや清らかさ、また崇高さともいえる“何か”が潜んでいる。
その言葉にならない魅力こそが、彼の音楽が持つ不思議な心地よさなのだろうか。
聴く者の心を癒し、心の内奥に光を差してくれる。

モーツァルトを演奏するには、洗練された音楽性や技術だけではなく、モーツァルトのそうした精神性に共感、共振できる特性が要求される。
特にこのK.563では、演奏者一人一人に、モーツァルトとの音楽的な対話も求められるといえる。
毛利文香氏率いる「毛利 文香&近衞 剛大&ミンジョン・キム」のトリオは、このようなモーツァルトの音楽に、どこまで肉迫できるのかと、満を持して編成されたものであり、私たちを極上のモーツァルトの世界に誘ってくれるのではないだろうか。
(渋谷美竹サロン)