2017/9/30
こけら落とし【第九日】五十嵐薫子サロンコンサート(ピアノ)
最初から最後まで”ピアノの詩人”ともいわれたショパンの作品のみで構成された、今回のプログラム。
しかも、超難曲がそろったショパンのエチュードOp.10の練習曲集、全12曲を、なんと全曲を演奏するという…!
今まででもっとも濃く、挑戦的なプログラム。
ピアニストにとっては、大変な大変なプログラムなのです。
聴衆にとっても、有名な「別れの曲」「黒鍵のエチュード」「革命のエチュード」など、一度は聴いたことがあるショパンの珠玉の名曲がそろった練習曲集のため、聴き応えは十分。
今回は初めての試みとして、
「心、言葉、音楽、そしてコミュニケーション」
という当サロンのミッションにもとづき、ここにしかないコンサートにするべく
“トークイベント付き”コンサートを開催しました!!
お客様に音楽家さんと近くでコミュニケーションが取れる場としての初の試みです。
「音楽家さんがなぜ今日、このプログラムを選択したのか?」
「今後、どんな音楽家を目指しているのか?」
お客様からご質問を受け、音楽家さんがお応えしました。
やさしくほんわりと、人を包み込むオーラをもつ五十嵐薫子さん。
とても和やかな雰囲気で最初のトークイベントが行われました。
今回の挑戦的なプログラムについて、今後の目指す音楽家像について、彼女のお人柄に触れるようなアンサーをお聞きすることができました♪
演奏がはじまると、その演奏にひき込まれました。
ショパンの名曲の数々は、このエチュード(練習曲集)から生まれたのか…と体感!
ショパンが20代前半にリストに献呈された曲集だけあって、活力に満ちた難曲ばかり。
「滝」とも呼ばれるハ長調の華麗な分散和音の第1番からはじまり、
故郷、ワルシャワが陥落したとの報をきいたショパンの精神状態があらわれている第12番「革命」まで、ピンと張った集中力の糸が緩むことなく、一気に演奏!
エチュードOp.10を12曲、最初から最後まで全曲通して聴くことで、最後の革命の衝撃が違います。
そして後半は34歳のときのショパン円熟期の傑作、ピアノ・ソナタ第3番。
若かりし頃のショパンの作品と円熟期のショパンの作品で構成された今回のプログラムは非常に好評で
当然、終演後、客席からは盛大な喝采が湧き起こりました。
アンコールでのカルメンファンタジーでは生演奏ならではの彼女のその場の選曲に、会場をブラボーの嵐に…!!
五十嵐薫子さんのもつ”華”と、あたたかなオーラは抜群です!!
今後の彼女の活躍に目が離せません。
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