2017/11/18
こけら落とし【第十四夜】樋口一朗&守永由香サロンコンサート(ピアノ)
昨年の第85回日本音楽コンクールでご活躍した樋口一朗さんと守永由香さんによるピアノ・ジョイントコンサートを開催!
企画のねらい通り、
ピアニストによって変化する音色の違いを楽しめるコンサートとなりました。
美竹清花さろんでは演奏家さんの意志を尊重した企画やプログラムを基本としております。
なので、今回のジョイントコンサートも樋口さんと守永さんプレゼンツ企画の開催となりました!
そんなお二人より、挨拶文もいただいております。
====================
*ご挨拶*
本日はお忙しい中お越しくださいましてありがとうございます。
私達は桐朋学園大学の同級生で同じ先生のもと勉強しており、この度は美竹清花さろんさんにて2人でコンサートが開催できること、とても幸せです。
本日のプログラムは古典派から近現代までの様々な作品を通して私達それぞれの個性をお楽しみ頂ければと思っております。心を込めて演奏致します。
樋口一朗 守永由香
====================
誠実に、そして丁寧に今回のコンサートに取り組んでくださったご様子がわかりますね!
非常に技巧的な曲、難曲ばかりのプログラムでしたが
さすがお二人、
エネルギッシュに、そして巧みな演奏技術などが精緻に描かれていくようでした。
■プログラム
モーツァルト :アレグレットによる12の変奏曲 変ロ長調 K.500(樋口)
ハイドン:ソナタ 第31番 変イ長調 Hob.ⅩⅥ-46(守永)
ショパン:即興曲 第3番 変ト長調 作品51(樋口)
ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 「幻想」(守永)
ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 ニ短調
作品42(樋口)
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」S.160 R.10 より第9曲「ジュネーヴの鐘」(守永)
リスト:超絶技巧練習曲 S.139 R.2b より 第7番 「英雄」(守永)
グノー=リスト:歌劇「ファウスト」のワルツ S.407 R.166(樋口)
樋口さんも守永さんも、同級生で同じ先生のもと勉強していらっしゃるようですが、それぞれの個性が引き立っていました。
守永さんの演奏で印象的だったのはショパンのポロネーズ 第7番 変イ長調 「幻想」
幻想的な響きのなかに、寄せては返す波のようなロマンティックな感情表現が見事に表現されておりました。
守永さんはたっぷりと歌い上げるピアノの音が魅力的です。
樋口さんは音が非常に美しく…
気品、音の美しさ、どこをとっても模範のような、透明感溢れる端整な演奏が光りました。
ラフマニノフでは迫力満点!
一気にエネルギーを集中させ、解き放たれるように音が鳴り響きました。
アンコールは連弾で
フォーレ:組曲「ドリー」より第4番 キティ・ワルツ
最後のお二人で共演が会場をホッコリさせましたね!
「ホッコリ」と言えば…
今回新たな取り組みとして
休憩中にコーヒーとお茶菓子をお出ししました♪
寒くなってきましたので、コンサートの合間にホッと一息ついていただきたいという思いから、急遽準備。
いつもよりちょっと贅沢なコンサートの時間となったようです。
反響によってはこちらのサービスですが、続けさせていただきたいと思います。
がっつりのソロのコンサートも良いですが、
ジョイントコンサートや連弾、アンサンブルではソロでは味わえない演奏家同士の掛け合いの面白さや親しみやすさなどが魅力です。
樋口さん、守永さんはまだまだお若く、これからが楽しみな演奏家さんたちです!
本当に日本には素晴らしい若手演奏家さんがたくさんいらっしゃることに毎回驚かされるばかりです。
当サロンでは今後とも、才能溢れる若手演奏家を中心にした”本物の音楽”をお届けできる場として、
また、彼ら、彼女らとコミュニケーションできる場として、
日々の疲れを癒し、安らぎを得ることができる場として、
皆様のご期待に沿っていくことができるよう、誠心誠意取り組んでまいります。
- ニュース一覧
- ニュース記事
過去のニュース
2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年