目次
前半ではバランス感覚の優れた入江さんの背景が語られました。(⇨前半記事はこちら)
後半では音楽の本質に触れ、彼の以外なユニークで意外なオフに迫ります!
さらに「プロコフィエフを弾かせたら彼の右側に出るものはいない」とまで言われる入江さんですが、彼が感じるプロコフィエフの魅力についても語っていただきました。
時代と共に音楽がある
― クラシック音楽の魅力や本質とはなんだと思いますか?
入江これは、先ほどの話しと通じる部分があるかもしれないですが、オーケストラだったり、ピアノのソロの曲だったり、ヴァイオリンの曲だったり、室内楽曲や歌など…色々なジャンルに素晴らしい曲がたくさんあるじゃないですか。それが魅力のひとつで、それぞれの良さが確実にあると思います。
さらに、聴く人は十人十色。様々な楽しみかたができ、聴き所もそれぞれ発見できると思います。同じ曲でも何回か聴いていくうちにわかっていくこともありますしね。
スタッフなるほどですね!そういう意味では、それぞれの感性や個性でもって、独自の聴きかたや楽しみかたを長期的にできる…むしろ人生を通して楽しめるともいえますね!
入江あとは、個人的には時代の流れみたいなのがわかるとさらに面白いと思っています。
スタッフそれは同感です。本当の意味で、時代を反映している音楽はクラシック音楽しかないと思いますので
たとえば19世紀ぐらいになると、それまで構築美とされてきた世界が、ショパンやリストの台頭を機に感情を表すようになってきます。そうなってきたと思ったら、リストが調性を壊そうみたいになったじゃないですか。そして、フォーレなんかが異名同音を使ってめちゃめちゃに転調していって、みたいな…そのあとに十二音技法みたいなのがでてきて調性がなくなりましたね。そういった流れというのが、結構わかってくるんですよ。
調性に関して気になったのは、ショパンの一番最後の曲であるチェロソナタに取り組んだときですね。調性がフォーレみたいに自然に移ろっていって、気付いた時にはもう景色が変わっている感じで…次の時代を予感させる、とでもいいますか。そのように、何かしらの流れや変化があって、もちろん戦争とか亡命とかも関係ありますが、それがわかった瞬間、「時代とともに音楽がある」ということを体感することができます。
それこそ偉大な作曲家たちが遺した遺産でもある作品に触れると、人の存在を超えた神々しいものを感じ、近づきがたいなって思うこともあります。
ですが、それらに近づこうと努力をしていくうちに、やはり人間味があるといいますか…人間が生み出したものだということが明確にわかることがありますし、非常に親近感が湧くことがあります。
一種の先入観だと思うのですが、あの曲よくわかんないやって思って聴いているだけだと、結局その曲が発しているメッセージも伝わってこないじゃないですか。人間関係とか恋愛とかも一緒だと思うのですが、歩み寄ると歩み寄ってもらえますし…それも魅力ですよね。それを知りたいと本気で思ったとしたら、どれだけ時間がかかったとしても必ず理解できる瞬間が来ると思いますし、クラシック音楽は膨大ですので、生涯、追究して楽しめるものかなって思います。
スタッフなるほどですね!そういう意味では、個人的にはクラシック音楽は人生全般にわたってさまざまな面で役に立つことがあると思っています。
私の体験談なのですが、オペラは少し苦手でした。ですが、物語や歌のなかに知恵が隠されていたり、英知を養うことができたりとでも言うのでしょうか>…大きなパワーをもらえることに気づいてからは、オペラも受け入れられる自分になっていました。
入江あぁ、そうですね!
スタッフただ、ポピュラーやジャズとは何が違うんだろうと思いますけど…。
入江たしかにそうですね。一ついえるのが、やはりどのジャンルでも一期一会の感動といいますか、そのときのタイミングというのがありますよ!失恋したときに失恋の曲を聴いたら号泣してしまうだろうし…。(笑)そうじゃないときにそれを聴いてもあんまりピンと来ないかもしれませんし…。(笑)タイミングというか、心情や気分との関連性がありますね。そうしたものによって、聞こえ方も変わってきます。
スタッフそれはありますね。“違い”ということで一つ言えることは、何となくですが、クラシック音楽って向こう側から来る音楽だなぁって感じます。至高者というか神というか…そうした人間を超えた崇高なるところから降りてきてくれるというか、そんなふうに”与えられる”のがクラシックで、ポピュラーの方は、過ち多き人間としての自分の心が原点となっていて、その喜怒哀楽を素直に”表現してみるもの”というか、あるときは“叫ぶようなもの”でも言いますか、ともかく誰にでもわかりやすく人間的ですね。クラシック音楽には人間を超越した何かが含まれているような気がします。そんな違いがあるのかなって思っています。
入江たしかに!それこそ、若いころは曲を通して自分の中から出てくる何かを…! という意識があったのですが、そうじゃないなって気付いたのはその辺ですね。
スタッフただ、あのバッハでさえ、たとえばマタイ受難曲では民衆の声を表現していますし、必ずしも人間を超越した“上”から来る、というわけでもないのですね。人間の真実の心も十分に表現しています。それでも中心的な柱と言ったらよいのでしょうか、そうしたものは“上”から来る感じなんですよね。まぁ、とても大雑把な感じ方ですし、個人的な意見に過ぎないのですが…(笑)
最初のうちは、クラシック音楽というのはちょうど海のようなもので、ありとあらゆる人間の心が求めるもの、万人を包み込んでいるようなものだと思っていました。海にはありとあらゆる生命がありますよね、プランクトンから小さな小魚、大きな鯨まで、あらゆる生き物が生きています。ですから、クラシック音楽という大きな海のなかに、その一部分としてポピュラーもあるのかなって思っていました。ですが、ちょっとそうでもないなって気づくようになりました。なぜ自分はクラシック音楽だけにこだわってきたのだろう、カラオケとか演歌とか、まったく興味がないだけでなく、できたら避けたい…そんなふうに感じてきたのですが…、それは無限なるものへの憧れといいますか、そういったものが関係していたような気がします。ですが、そうした想いは万人に共通で、本来は誰でもクラシック音楽に共感できるはずだとも思います。
入江そうですね。それこそ、最近久しぶりに会った小学校の頃の友だちが演奏会に行きたいって言って、来てくれたんですよ。それからクラシック音楽にハマったみたいで…「なんか今までこういうの聴いたことなかったけど、実際に会場に行ってクラシック音楽を聴くのっていいことだね!」って言ってくれたことがありました。
スタッフそれはうれしいですね!長い間、それこそ生涯にわたって楽しめる音楽がクラシック音楽なんじゃないかなって思います!
これがポピュラーだと、ハマるときはハマるのですが、そういうモードではなくなったとき、「なんであの頃はあの曲ばかりよく聴いていたんだろう」って思ったり…そういう一時的なことが多いですね。そうでないポピュラーがあったとしたら、それは立派なクラシックとして残る芸術だと思いますが…。
入江たしかに持続性は強いかもしれませんね!
スタッフ不思議ですよね。人間の心のなかには崇高なるものを大切にしたいというか、そういうやむにやまれない衝動というか、そんなものが潜んでいるのかもしれませんね。
入江そうですね。結末がわかっていても聴きますからね~不思議です。
偶然の一致、ロシアとの”ご縁”
― 好きなピアニストや目指しているピアニストがいらっしゃったら教えていただけますか?
入江きっかけはホロヴィッツだったのですが、一つの曲を練習して勉強するときでも、色々な演奏家の演奏を聴きなさいって言われてきました。ですので、けっこうたくさんの演奏家の演奏を聴いてきたのですが、もちろん、たくさん素晴らしい演奏家の方がいらっしゃいますが、実際に名前をあげてみてって言われると…やっぱり多くがロシアに固まるんですよね~。
たとえばリヒテル、ギレリスですとか、ヴァイオリンでしたらオイストラフですとか、チェロはグートマンですとか…あの辺の人たちが多くなっちゃうんですよね、名前をあげてしまうと(笑)
となると、自分は、必然的にロシアに留学したのかなって思います。やはり、自分が憧れるそういう人たちがいたところに行ってみたいと思いますし。モスクワ音楽院の大ホールに初めて入った時、ホロヴィッツのDVDで見ていた景色が目の前に広がっていて、ここであの演奏がなされていたんだぁ…と思うと、ものすごく感慨深かったですね!
ドイツ系やフランス系の演奏家で好きな演奏家もいたのですが、やはりいつも聴いていたのはロシア圏の人たちが多かったですね。僕が習っていたヴィルサラーゼもそうですね。その辺は昔から一貫していましたね。
スタッフそれは、振り返ってみると偶然一致したという感じなのですか?
入江そうですね。ですが、ヴァイオリンは結構他の国の人も好きでが…割とピアノはロシアに固まりますかね。
スタッフ入江さんが感じているロシア圏のピアニストの特徴を教えていただけますか?
入江一般的によくいわれるのがスケールが大きいですとか、フレーズを大きく豊かに歌うですとか、キャパシティが大きいですとか、よく言われるじゃないですか。ですが、僕はそれがロシアのピアニストの特徴では無いと思うんですよね。
なにか大切にしているものですとか、残さないといけないものとでもいうのでしょうか、必死で残そうと思って演奏しているということが伝わってくるのです。それこそ、命がけで弾いていますよね。鬼気迫る瞬間が続いている感というのが否めないのです。(笑)やはりそういう必死さ、本気でやっている感じ…そういうのは共通しているものがある気がします。
スタッフなるほど。ちなみに、こんなピアニストみたいになりたいというのはありますか?
入江昔は強かったですね、そういうのが…とてもあって、一時期、ヴォロドスにハマりましたね。あ、やっぱりこうやってロシア系の人たちになっちゃうんですよね~(笑)
ソコロフにも憧れていました!ですが、ピアニストに対する憧れというよりは、最近は作曲家に対する憧れのほうが強くなってきてましたね。
ですので、かつては苦手だった演奏家の演奏も、演奏そのものではなく、作品の良さを見出して弾けるようになってきたと思います。
スタッフそういえば、ヴィルサラーゼ先生がサントリーホールでベートーヴェン のピアノ協奏曲第1番の演奏会をやっていましたね!素晴らしい演奏だったと思いました。
同じヴィルサラーゼ先生の薫陶を受けた佐藤彦大さんの演奏会を当サロンで開催した際に、ショパンを演奏されたのですが、とても驚きました。右手と左手、バラバラな動きをするんですよね!すごい左手の使い方をしたなぁと印象的でした。
入江それはありますね。彼女に師事して、ルバートの本質を身を以て体感しました。たとえば、いわゆるショパンのルバートとかっていうじゃないですか、左手は一定なんだけど右手はいったりきたり、トータル一緒みたいな。
スタッフえぇ!まさにそれですね!
入江それはよく言われることなのですが、彼女の演奏を聴いて、初めてそれを本当に体現している人に出会った、と思いました。そういう感覚を間近で体感できたのはよかったと思います。
スタッフ右手と左手、別の人が弾いているのでは…と思ってしまうくらいです。
入江彼女の場合、声部でも別々に聴こえてくるからすごいですね。3声あったら3人の声が聴こえてきます。それをそこまでやってのけてしまうのか!と思いましたね。
お笑い芸人からポリシーを学ぶ?!
― 練習以外の時間では、どんな過ごされ方をしていますか?
入江散歩とか好きですね。自然のなかに身を置くのが割と好きなので、モスクワにいたときも、寒いなか、外に出て歩いたりしていましたね。外の空気を吸いたくなって…。あとは息抜きになるのは料理とか好きですね。留学して、食べたいものは自分で作るようになりました。日本みたいにパッと美味しい中華やフレンチや食べられる感じではないので。一時帰国して日本に帰るときは、大量に調味料を買い込んで持って帰ったりとかしていましたね!業務用スーパーとかも行きましたよ、ちょうど近くにあったので…(笑)
あとは、昔から日本にいたときはテレビをよく見てましたね、バラエティですね、主に。
スタッフバラエティ?!
入江僕、テレビっ子だったんで、お笑い番組とか、かなり漁って見てました。
スタッフそれは…意外ですね!
スタッフ高校~大学くらいまでは、絶対に土曜日の8時はめちゃイケを見てましたよ(笑)もう、すっごい好きで、終わっちゃいましたけどね…。あとはガキの使いも昔から見てましたね。レギュラー回も見ていて。ここ何年かは野生爆弾とか好きですよ。
スタッフ何ですかそれ?!
入江あの、くっきー、ご存知ないですか…?
スタッフ??(ネットで検索「くっきー」)あ、ありました……!!(笑)
入江すごい、強烈なお笑い芸人で……(笑)お笑いコンビ野性爆弾の川島邦裕こと「くっきー」です。前からネタとかも見てて、すごいなぁって思っていたんですけど、いわゆるぶっ飛んでるんですけど、彼らなりのポリシーがちゃんとあって、彼らが面白いと思うことを最大限やるみたいなことを言っていたんですよ。それって、僕たちにもあるじゃないですか。これが素晴らしいと思うから、演奏するとか。
スタッフ入江さんって、ちょっと貴公子風に見えるのですが、そういうのとイメージというか、接点というか…つながらないのですが…(汗)
入江ですが、彼、絵がすっごく上手くて、アート的にもすごい人なんです。どちらかといえば芸術家肌なんですよね。個展とか普通に外国で開いていますし。
ここ何年か全国のパルコとかでくっきー展とかあって、すっごく行きたかったんですけど、行けなくて残念でした…。
スタッフ(ネットで検索「くっきー 個展」)あ!本当だ!! これは、すごいですね…!
入江そうなんですよ、けっこうぶっ飛んでいるじゃないですか。
スタッフぶっ飛んでるなぁ・・・すごいなぁ!
入江それこそ、昔っていわゆる強烈な個性みたいなのに憧れを抱いた時代があったじゃないですか。
たとえば音楽家でいうとロストロポーヴィチとか。ですが、彼のチェロのマスタークラスを見たときに、驚くほど緻密に教えているんですよ。チェロを弾くときはピアノの両手があったとしたら、どの辺に自分の音域があるのか必ず考えなさいって…。いわゆるこう、ここはこんな感じで~とか感覚的なことは一切なく、しっかりとしたロジックに基づいて、プロセスがあって、そういったベースがしっかりとあるんですよね。
で、くっきーもそうなんですよ!しゃべったらこれでこういうことをやりたいからこういうネタを作っていてですとか。
けっこう同じ分野でそういうのを見ると、真剣に見てしまうじゃないですか。だからちょっと楽しめないというか…。ですが、異った業界ですと心から楽しめるものもあるし、あぁそうなんだ!ていう楽しみが共有できるし…。僕の場合、けっこうお笑いにそういうものを見出すことが多かったですね。
スタッフなるほど。それはわかりますね!あぁ、こっちがロッシーか。(ネットで検索「野性爆弾」)
入江彼らも漫才の大会とかもあって、時間内でネタを披露しないといけないのです。それの大会に向けて練習もしますし…ですが、ネタを噛まないことが目的ではないじゃないですか。ミスなく弾くことが練習、じゃないじゃないですか。
スタッフなるほどですね。そういう意味では、究極、みんな芸術家だなって思えてきました。
入江そうですね!けっきょく共通していると思います、どの分野でも。
スタッフそうですね。特に真剣な仕事においてそう思いますね。仕事って全部出ちゃいますからね、その人の生き方から何から何まで。
入江そうですね。分野が違っても真剣に仕事に向き合っている友だちとしゃべると、けっきょく一緒だね!と意気投合します。
スタッフい。良い話しを聞きました!
“たちの良い何でも屋”でありたい
― 今後、どんなことにチャレンジしていきたいですか?
入江今回やらせていただく、プロコフィエフ の企画というのは、前からやってみたかったものでもありました。本当にすごくタイミングよくやらせていただいてありがたいなって思います。
息が長くて幅広い音楽家であり続けたいというと漠然としたイメージで活動の幅を広げていきたいと思っています。あと、「あの人この間ソロ弾いていたけど、今日はあの人と一緒に弾いているんだ」って思われるのも、とてもうれしいことです。そういう意味では、”たちの良い何でも屋”でありたいですね!(笑)
あとは、教育ですね。昔は自分が誰かを教えるとかまったく想像つかなかったのですが、去年からやり始めて、自分の活動にも良い影響が出ますし、良い変化を受け入れ、良いように変化をしてくれる学生さんとかを見ていると、うれしいですしね。ですので、こうやって演奏と教えるのを両立していくことが大事だなぁって思っています。
教えている子たちにも自分のステージを聴いてもらって、普段、口で言っているだけじゃないと体現していきたいとも思いますし。
スタッフなるほどですね。ちなみに教えていてやりがいを感じる瞬間ってどんな瞬間ですか?
入江けっこうみんなまとまってはいるんですよ。あとは、その枠を広げようと自分がしてみて、そういう感じになりかける瞬間とかはうれしいですよ。それこそ真剣に何かを打破していこうという思いが見えたときですとか。みんなけっこう素直なのでね。良いように反応してくれますね。
スタッフ教育というのはその繰り返しなんでしょうね。
入江教育には自戒の面もありますよね、それも大切だと思います。
入江一雄、プロコフィエフ ピアノ・ソナタ全曲に挑む!!
― 最後に、今回の演奏会での聴きどころや意気込みをお願いします!
入江私にとってプロコフィエフは、数多くの素晴らしい作曲家の中でも群を抜いて好きな存在です。
彼の作品に初めて出会った時からその魅力に惹かれ、以降熱が冷めることはありません。交響曲・室内楽曲やヴァイオリン・チェロの為の協奏曲など、好きな作品を挙げればキリがありませんが、その中でもやはりピアノ作品が素晴らしいと感じています。
プロコフィエフの音楽というと、「トッカータ」「風刺」や他の作品に多く見られるモーター性・無窮動が真っ先に浮かぶ方も多いと思います。ピアノ作品であれば尚更、楽器の特性上打撃的な要素に耳が行きやすいのですが、ヴァイオリンソナタ第2番やヴァイオリン協奏曲第1番冒頭に見られるような旋律の美しさも大きな要素のひとつで、それを見過ごすことは出来ません。
前述以外にも多彩な音楽性に富み、9曲あるピアノソナタにはそれらが余すところなく凝縮されています。「戦争ソナタ」といわれる第6・7・8番を各回のメインに据え、プロコフィエフの音楽を多角的に楽しんで頂けるようなプログラミングを施しました。聴いて下さる皆様と、新たなプロコフィエフ像を築いていけるならこれ以上の喜びはありません。
スタッフありがとうございました!
今回のシリーズは美竹清花さろんでは「全曲演奏プロジェクト」として発動する記念すべき第1弾となり、大変楽しみです。
このプロジェクトでは、音楽家さんが芸術家としての精神や魂を爆発させる非常に意義のある企画となることを期待しています。
(2018年7月24日美竹清花さろんにて収録。文責、見澤沙弥香、渡辺公夫)
入江 一雄プロコフィエフ ピアノ・ソナタ全曲
2018年10月27日(土) 開演18:00
2018年12月8日(土) 開演18:00
2019年2月24日(日) 開演18:00
美竹清花さろん
⇨公演の詳細はこちらから
プログラム
【第一弾】
10月27日(土) 開場17:30 開演18:00
ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op. 1
ピアノ・ソナタ第4番 ハ短調 Op. 29「古いノートから」
ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op. 83「戦争ソナタ」
【第二弾】
2018年12月8日(土) 開場17:30 開演18:00
ピアノ・ソナタ第2番 ニ短調 Op. 14
ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op. 82「戦争ソナタ」
ピアノ・ソナタ第9番 ハ長調 Op. 103
【第三弾】
2019年2月24日(日) 開場17:30 開演18:00
ピアノ・ソナタ第3番 イ短調 Op. 28「古いノートから」
ピアノ・ソナタ第5番 ハ長調 Op. 38
ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op. 84「戦争ソナタ」
プロフィール
入江 一雄(いりえ・かずお)Piano
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て同大学・同大学院を首席で卒業・修了。
第77回日本音楽コンクールピアノ部門第1位、第1回CWPM(ポルトガル)第5位入賞他、受賞多数。ソロ活動だけでなく国内主要オーケストラとの共演や室内楽の演奏機会も多い。近年ではN響コンサートマスター篠崎史紀氏から絶大な支持を受け、同氏リサイタルや室内楽公演で多くの共演機会を得ている。
2012-13年度公益財団法人ロームミュージックファンデーション・2015年度文化庁(新進芸術家海外研修制度)より助成を受け、チャイコフスキー記念ロシア国立モスクワ音楽院研究科に在籍し、名匠エリソ・ヴィルサラーゼに師事。2016年夏に修了しディプロマ取得。2017年度より東京藝術大学にて教鞭をとる。王子ホールレジデンス「ステラ・トリオ」メンバー。第5回あおによし音楽コンクール奈良にて、ゲスト審査員を務める。