タグ: ヴァイオリン
2017/12/13
【第十七夜】黒川侑&務川慧悟サロンコンサート(ヴァイオリン&ピアノ)
昨年、2017年を締めくくる美竹清花さろん最後の主催公演はヴァイオリニスト黒川侑さんとピアニスト務川慧悟さんによるデュオコンサート!
黒川さんはベルギーを拠点に、務川さんはパリを拠点にそれぞれ活躍されている演奏家さんですので、普段はなかなか聴くことができないお二人のデュオだけに、今回、お二人のスケジュールが合い、コンサートを実現できたことを嬉しく思います。
新年明けてのレポートになってしまい、大変お待たせして申し訳ございませんでした。
しかし、今でも鮮明に思い出されるほどの印象的な音楽の時間となりました。
黒川さんが当サロンにいらっしゃったのは、昨年の夏のことです。
以前より務川さんの奏でるピアノの内に秘められた”音”に驚いていましたが、黒川さんのヴァイオリンを聴いたときもまた、その”音”に驚きを隠せませんでした。
力強く芯がある印象的な音。
表現するのであれば「クリアな音」というよりは「明晰な音」というほうがしっくりきます。
それでいて繊細さや温かさも響きの中に豊かに含まれている――
まるで、万人を照らすお天道様の匂いを感じるような温かさ、 そんな印象さえ感じました。
そして、その音はまるで黒川さんそのものです。
音楽に対する誠実さや愛情、人や物に対する丁寧さや優しさ、自らに対しては克己と努力を惜しまない、そんな黒川さんのお人柄の素晴らしさが自然と音にも現れていたのです。
今回のプログラムでは、明るい軽快なモーツァルト、しっとりとしたショーソン、毅然としたヴァイオリンの凄さ、醍醐味、すばらしさをたっぷりと味わえるサラサーテやシュトラウスなど、初心者から通の方までが楽しめるようプログラムにも工夫が凝らされています。
<プログラム>
モーツァルト – クライスラー: ロンド
ショーソン: 詩曲 Op.25
サラサーテ: ファウストによる新しい幻想曲 Op.13
シュトラウス: ヴァイオリンソナタ Op.18
華やかな曲がずらり!
特に印象的だったのが、シュトラウス: ヴァイオリンソナタ Op.18です。
この曲は当時25才だったシュトラウスによって書かれた曲ですので、黒川さん、務川さんと近い年齢の時に書かれました。(務川さんとはちょうど同い年の頃ですね!)
プログラムに寄せてこの曲について以下のようなメッセージをいただいておりました。
「ブラームスのヴァイオリンソナタは名曲ですが、この曲とは違って彼の晩年の作品です。
しかし、この曲はシュトラウスが若かりし頃に書かれた作品にも関わらず、完成度が非常に高いのです。」
確かに、完成度が高い。
しかし実際わたしたちは、
お二人の演奏の完成度に驚いてしまいました!!
ヴァイオリンの重音は力強く、旋律は輝かしく、エッヂの立った響きでありながら、フレーズの終わりや、ふとしたハーモニーの変化などで時折見られる表情の柔らかさが絶妙です。
黒川さんのそのなんとも言えないバランス感覚に、センスと説得力を感じます。
まるで舞台で歌うオペラ歌手のように聴こえました。
そしてオペラのオーケストラを彷彿させるような務川さんのピアノに、「本当にヴァイオリンとピアノだけのコンサートなのか?」と錯覚してしまうくらい、立体的に音楽を堪能!
以前から感じていましたが、務川さんの“アンサンブルの巧さ”、これには舌を巻いてしまいます。
大ホールのコンサートに行くことが多々ありますが、演奏家との距離がどうしても遠くなってしまうのが、どうしても気になるところです。(もちろん大ホールならではのメリットもたくさんあります。)
サロンコンサートでは、演奏家と聴衆と空間がまるで一体となるように、音楽を”体験”することができるのです。
それはサロンコンサートの大きな魅力だと再確認するコンサートとなりました。
音楽を”聴く”、ではなく音楽を”体験”する。
理屈でも表面的な要素でもなく、真の体験からでないと感動は生まれてきません。
サロンコンサートには感動が生まれる可能性が、実は大ホールよりも秘められているのかもしれない――
その可能性を少しづつ、音楽家さんと、聴衆と共鳴しあいながら、創っていきたい。
着実に伝えていきたい。
そう思います。
ということで…
2018年もコンサートがもりだくさん!
詳細はこちらです。
サロンコンサートならではの魅力が美竹清花さろんにはあります。
どうぞお気軽に足をお運びくださいませ♪
次回、黒川侑さんは2019年1月6日に登場予定です!!
詳細はこちらから随時更新中ですので、チェックをよろしくお願いいたします!
→主催コンサートページへ移動
【第十七夜】黒川侑&務川慧悟サロンコンサート(ヴァイオリン&ピアノ)
昨年、2017年を締めくくる美竹清花さろん最後の主催公演はヴァイオリニスト黒川侑さんとピアニスト務川慧悟さんによるデュオコンサート!
黒川さんはベルギーを拠点に、務川さんはパリを拠点にそれぞれ活躍されている演奏家さんですので、普段はなかなか聴くことができないお二人のデュオだけに、今回、お二人のスケジュールが合い、コンサートを実現できたことを嬉しく思います。
新年明けてのレポートになってしまい、大変お待たせして申し訳ございませんでした。
しかし、今でも鮮明に思い出されるほどの印象的な音楽の時間となりました。
黒川さんが当サロンにいらっしゃったのは、昨年の夏のことです。
以前より務川さんの奏でるピアノの内に秘められた”音”に驚いていましたが、黒川さんのヴァイオリンを聴いたときもまた、その”音”に驚きを隠せませんでした。
力強く芯がある印象的な音。
表現するのであれば「クリアな音」というよりは「明晰な音」というほうがしっくりきます。
それでいて繊細さや温かさも響きの中に豊かに含まれている――
まるで、万人を照らすお天道様の匂いを感じるような温かさ、
そして、その音はまるで黒川さんそのものです。
音楽に対する誠実さや愛情、人や物に対する丁寧さや優しさ、自らに対しては克己と努力を惜しまない、そんな黒川さんのお人柄の素晴らしさが自然と音にも現れていたのです。
今回のプログラムでは、明るい軽快なモーツァルト、しっとりとしたショーソン、毅然としたヴァイオリンの凄さ、醍醐味、すばらしさをたっぷりと味わえるサラサーテやシュトラウスなど、初心者から通の方までが楽しめるようプログラムにも工夫が凝らされています。
<プログラム>
モーツァルト – クライスラー: ロンド
ショーソン: 詩曲 Op.25
サラサーテ: ファウストによる新しい幻想曲 Op.13
シュトラウス: ヴァイオリンソナタ Op.18
華やかな曲がずらり!
特に印象的だったのが、シュトラウス: ヴァイオリンソナタ Op.18です。
この曲は当時25才だったシュトラウスによって書かれた曲ですので、黒川さん、務川さんと近い年齢の時に書かれました。(務川さんとはちょうど同い年の頃ですね!)
プログラムに寄せてこの曲について以下のようなメッセージをいただいておりました。
「ブラームスのヴァイオリンソナタは名曲ですが、この曲とは違って彼の晩年の作品です。
しかし、この曲はシュトラウスが若かりし頃に書かれた作品にも関わらず、完成度が非常に高いのです。」
確かに、完成度が高い。
しかし実際わたしたちは、
お二人の演奏の完成度に驚いてしまいました!!
ヴァイオリンの重音は力強く、旋律は輝かしく、エッヂの立った響きでありながら、フレーズの終わりや、ふとしたハーモニーの変化などで時折見られる表情の柔らかさが絶妙です。
黒川さんのそのなんとも言えないバランス感覚に、センスと説得力を感じます。
まるで舞台で歌うオペラ歌手のように聴こえました。
そしてオペラのオーケストラを彷彿させるような務川さんのピアノに、「本当にヴァイオリンとピアノだけのコンサートなのか?」と錯覚してしまうくらい、立体的に音楽を堪能!
以前から感じていましたが、務川さんの“アンサンブルの巧さ”、これには舌を巻いてしまいます。
大ホールのコンサートに行くことが多々ありますが、演奏家との距離がどうしても遠くなってしまうのが、どうしても気になるところです。(もちろん大ホールならではのメリットもたくさんあります。)
サロンコンサートでは、演奏家と聴衆と空間がまるで一体となるように、音楽を”体験”することができるのです。
それはサロンコンサートの大きな魅力だと再確認するコンサートとなりました。
音楽を”聴く”、ではなく音楽を”体験”する。
理屈でも表面的な要素でもなく、真の体験からでないと感動は生まれてきません。
サロンコンサートには感動が生まれる可能性が、実は大ホールよりも秘められているのかもしれない――
その可能性を少しづつ、音楽家さんと、聴衆と共鳴しあいながら、創っていきたい。
着実に伝えていきたい。
そう思います。
ということで…
2018年もコンサートがもりだくさん!
詳細はこちらです。
サロンコンサートならではの魅力が美竹清花さろんにはあります。
どうぞお気軽に足をお運びくださいませ♪
次回、黒川侑さんは2019年1月6日に登場予定です!!
詳細はこちらから随時更新中ですので、チェックをよろしくお願いいたします!
→主催コンサートページへ移動
2017/11/24
【第十五夜】鈴木舞&實川風サロンコンサート(ヴァイオリン&ピアノ)
ご報告が遅くなってしまいましたが、11月24日(金)に鈴木舞さん&實川風さんによるサロンコンサートを開催いたしました!
当サロンでは鈴木さんと實川さんに事前にインタビューさせていただいた際に実際にお会いしてみて、音楽よりも前に、お二人のパーソナリティ、そのお人柄に感動してしまいました。
鈴木舞さんに関する第一印象は、“音楽によって真理・真実を伝える求道者、伝道者”というものでした。
鈴木さんは、インタビューでも応えられているように、「音楽によって奇跡を起こせる魔法使いになりたい」と言われています。
音楽の”魔法”という言葉に、私たちもハッとし、深く共感したことを覚えています。
まさしくそれを裏付けるように、舞さんの音楽と向かい合うひたむきで真摯な姿勢にはとても熱いものがあり、何というか、崇高なる荘厳さというか、神々しさというか…
そういったものが感じられます。
一方の實川さんですが、舞さんはごらんのとおり大変な美女ですが、實川さんの方も大変なイケメンで美男子です。このお二方は絵に描いたような美男美女です。
そうしたイメージから、わたしたちはついつい、気取っている、もしかして冷たいかも…と、勝手なイメージを抱いてしまいます。
ところがどっこい、このお二人の人間性は最高!!
實川さんも、シャープ、スマート、かっこいい、もしかして冷たい…気取っているかも?
・・・というイメージとは真逆で
実に素朴、ありのまま、気取らない、やさしい、誠実そのものの好青年でした。
そして、インタビューで實川さんの語る“作曲家と演奏家と聴衆の三角形、三位一体”という言葉にもとても共感しました。
ずば抜けた才能をお持ちの音楽家さんには、ずば抜けた人間性をそなえていることが多いということをまた裏付けてくれる体験となりました。
そして、この度のコンサートではそんな素晴らしい人間性をお持ちのお二人だからこそ実現したコンサート。
音楽が詰まった2時間はあっと言う間で、まるで魔法にかかったようでした。
終演後「今日のコンサートはライブDVDにしないのですか?」という声をいただくほどの、心に残るものとなりました。
打ち上げでは音楽の話しで盛り上がったのですが、その中でまたとても印象に残るお話しがありました。
リハーサルとお客様のいる演奏会本番では違う、というのはわかるのですが、具体的になにが違うのか?という話で鈴木さんが印象的なことを話されていました。
「私たちでいう”言葉”は音楽であり、その”音楽の言葉”を伝える相手がいるのといないのとでは全然違うのです。」
鈴木さんは以前、
「生演奏は愛の告白、そしてCDはラブレターのようなもの」
と話されていたのを思い出しましたが、そんな音楽に対する哲学(というと固いですが)、信念、情熱、愛情、のようなものを感じます。
コンサートの中身についてはあえて書きません。
ただ、言葉にできないほど
ただ、ひたすらに まっすぐに音楽が伝わる素晴らしいものでした。
来年2018年は鈴木さんのアンサンブル、實川さんのソロコンサートなどなど…
お二人の企画を続々と計画中でございます!
お越しいただくことが決まっているお客様は、事前にお得なメンバーズクラブにお申し込みいただきますと
今なら期間限定で招待券2枚プレゼントキャンペーン中ですので、ご利用ください♪
たくさんのお客さまにお越しいただきましたことを、感謝いたします。
誠にありがとうございました!
わたしたちとっても、心に残る演奏会となりました。
【第十五夜】鈴木舞&實川風サロンコンサート(ヴァイオリン&ピアノ)
ご報告が遅くなってしまいましたが、11月24日(金)に鈴木舞さん&實川風さんによるサロンコンサートを開催いたしました!
当サロンでは鈴木さんと實川さんに事前にインタビューさせていただいた際に実際にお会いしてみて、音楽よりも前に、お二人のパーソナリティ、そのお人柄に感動してしまいました。
鈴木舞さんに関する第一印象は、“音楽によって真理・真実を伝える求道者、伝道者”というものでした。
鈴木さんは、インタビューでも応えられているように、「音楽によって奇跡を起こせる魔法使いになりたい」と言われています。
音楽の”魔法”という言葉に、私たちもハッとし、深く共感したことを覚えています。
まさしくそれを裏付けるように、舞さんの音楽と向かい合うひたむきで真摯な姿勢にはとても熱いものがあり、何というか、崇高なる荘厳さというか、神々しさというか…
そういったものが感じられます。
一方の實川さんですが、舞さんはごらんのとおり大変な美女ですが、實川さんの方も大変なイケメンで美男子です。このお二方は絵に描いたような美男美女です。
そうしたイメージから、わたしたちはついつい、気取っている、もしかして冷たいかも…と、勝手なイメージを抱いてしまいます。
ところがどっこい、このお二人の人間性は最高!!
實川さんも、シャープ、スマート、かっこいい、もしかして冷たい…気取っているかも?
・・・というイメージとは真逆で
実に素朴、ありのまま、気取らない、やさしい、誠実そのものの好青年でした。
そして、インタビューで實川さんの語る“作曲家と演奏家と聴衆の三角形、三位一体”という言葉にもとても共感しました。
ずば抜けた才能をお持ちの音楽家さんには、ずば抜けた人間性をそなえていることが多いということをまた裏付けてくれる体験となりました。
そして、この度のコンサートではそんな素晴らしい人間性をお持ちのお二人だからこそ実現したコンサート。
音楽が詰まった2時間はあっと言う間で、まるで魔法にかかったようでした。
終演後「今日のコンサートはライブDVDにしないのですか?」という声をいただくほどの、心に残るものとなりました。
打ち上げでは音楽の話しで盛り上がったのですが、その中でまたとても印象に残るお話しがありました。
リハーサルとお客様のいる演奏会本番では違う、というのはわかるのですが、具体的になにが違うのか?という話で鈴木さんが印象的なことを話されていました。
「私たちでいう”言葉”は音楽であり、その”音楽の言葉”を伝える相手がいるのといないのとでは全然違うのです。」
鈴木さんは以前、
「生演奏は愛の告白、そしてCDはラブレターのようなもの」
と話されていたのを思い出しましたが、そんな音楽に対する哲学(というと固いですが)、信念、情熱、愛情、のようなものを感じます。
コンサートの中身についてはあえて書きません。
ただ、言葉にできないほど
ただ、ひたすらに まっすぐに音楽が伝わる素晴らしいものでした。
来年2018年は鈴木さんのアンサンブル、實川さんのソロコンサートなどなど…
お二人の企画を続々と計画中でございます!
お越しいただくことが決まっているお客様は、事前にお得なメンバーズクラブにお申し込みいただきますと
今なら期間限定で招待券2枚プレゼントキャンペーン中ですので、ご利用ください♪
たくさんのお客さまにお越しいただきましたことを、感謝いたします。
誠にありがとうございました!
わたしたちとっても、心に残る演奏会となりました。